ショートノベル | ナノ


花見・・・?戦じゃ、戦!!!


桜が開花した。
外は晴天。
ならば、することは一つだけ。


「首領!! 花見へれっつらパーリー!!!」

「夢は言葉がおかしいであろう!! だが、花見か。それは良かろう!!」

「でしょでしょ? 行こうよ行こうよ!! 屋台! やきそば、とうもろこし!!!」

「うまそーであろう!!」


桜? そんなの、オプションでしょ。背景背景。
本命は出店に決まってる。
首領と花見の計画を練っていれば、現れた袋(ロレンツォ)。


「いいですねぇ、お花見」

「そうであろう?」

「早く行きたいなーっ」

「しかし今年はヤギ厳戒態勢だとかで、出店が出るような目立つところでは難しいでしょうね」

「ヤギ・・・」

「厳戒態勢だと?」


デデデドーン。
私と首領はショックを受けて項垂れれば、すぐに立ち上がる。
首領・・・考えることは同じのようね。
私と首領はピッタリと息を合わせて言った。


「「戦じゃぁああああああああああ!!!!」」

「戦であろう!!」

「ヤギ厳戒態勢ってなによ!!」

「聞いたことないであろう!!」

「首領素敵ですっ・・・!!」

花見・・・? 戦じゃ、戦!!!

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