ショートノベル | ナノ


笑顔で「ごめん」なんてひどいよ


それは、俺の何度目かの誕生日。
もう何度目かなんて数えてはない。
いや、実際には、実年齢の数だけ誕生日が来てるから数えなくても分かるんだけど。
本当は、わかってたのかもしれない。目を背けたかっただけなんだよ、きっと。
だから・・・気が付かないと思い込んでたんだ。


「ねぇ、精市」

「ん・・・何? 夢」

「誕生日、おめでとう」

「ふふ、ありがとう」


笑顔で返す。
そしたら、夢も自然と笑顔になって・・・。
でも、不意に違和感。
笑ってるんだけど、どこか普通の笑顔とは違う。
何かを、隠してる。
けど、俺は何も言わない。言いたくない。
これを聞いてしまったら、ダメなんだ。終わってしまう。
そう思ったから、俺はまた気付かないフリ。


「なあ、夢、」

「精市」


儚い笑顔で、一言。
夢は、「ごめん」と言った。
俺は、思わず固まる。
駄目だ。聞いちゃ駄目だ。
夢の表情に、口に、目がいってしまい。
耳をふさぎたくてもふさげない。
静かに、ゆっくり夢の口が、開いて。
俺も、静かに、ゆっくり目を閉じた。
聞こえた言葉に、涙が・・・溢れた。

笑顔で「ごめん」なんてひどいよ
ごめんね、精市

ごめん・・・夢

お題配布元:確かに恋だった


W h a t ? (・∀・)

幸村くんハッピーバースデー・・・一応、原作+10くらいを考えて書いたら・・・あれ?
オ カ シ イ ナ ?
悲恋になったァアアアアアアアアアアアアアア
ど う し て こ う な っ た ! ?

(´・ω・`)ワタシコソゴメンネ、ユキムラクン・・・

[しおり/戻る]