ショートノベル | ナノ


跡部王国建国(笑)


聞いてください、みなさん。
今日、「建国」という漢字を目にしたんです。
『 建 国 』 と 言 え ば ! !


「我が氷帝学園生徒会会長兼硬式テニス部部長の跡部景吾部長じゃあないですか!!」

「・・・はぁ? 何だそれは。つか、長い。漢字多い。読者の事を考えろバカ夢」

「だって!! 跡部王国建国とか言うじゃないっスかぁ〜・・・。しかも、部長だって自分で・・・」

「知るか」

「んもぉー、あちょべ部長冷たぁい」

「誰があちょべだぁあああああああああああっ!!」

「キャーッ跡部様が怒ったぁっかっこはーとかっことじ」


私の全身全霊渾身のウィンクを飛ばしながら言えば、ブチッ、と。
あれ、なにか聞こえちゃいけない音が聞こえたような・・・。
まるで、血管が切れたような音・・・。
夢ちゃんもとうとう幻聴が聞こえるようになっちゃったのかな。
それとも、まさかもうそんな年齢に・・・っ!?


「いい度胸だ、夢」

「あ、跡部部長・・・? 綺麗なおでこにとてもとても物騒な青筋が浮かび上がっていますよ?」

「アーン? 心配するな夢・・・これはテメェの所為だ」

「あああっ、あのっ・・・」

「覚悟しやがれぇえええええっ!!!!」

「ぴぎゃあああああっ!!!」


はいけいすこしまえのわたし。
さきにぶちょうにごめんなさいをいっておいてください。


(アイツらまーたやってんぜ、侑士)
(毎日毎日ようやるなぁ)
(宍戸さん、)
(見るな長太郎。さっさと練習するぞ)
(夢も跡部も煩いC)
(ウス)
(ふん、下克上だ)
(夢もやるねー)

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