アロマなあの子 14/15
「こんにちは。はじめましてみょうじなまえです」 「オー!貴方様ガなまえサンデスネー!ゴ主人様の話ニ、ヨク出テキマース」 「あら、そうなの?」 「エエ!草薙サンヨリ、平均五.七八回多イデース!」
◇
「草薙さんロボッピどこ行ったか知らないか?」 「ロボッピ?いや、知らないな」 「ロボッピ探してるの?ロボッピならみょうじさんと外で話していたよ」 「そうか」
尊の情報で外に出た。するとなまえがイスに座ってテーブルの上に立っているロボッピと話しているのを見つけた。
「ア!ゴ主人様」
出て来た俺に気づいたロボッピがこっちを向いた。
「帰るぞ」 「ワカリマシタ。なまえサン、ソレデハ失礼シマス!ロボッピ、なまえサントオ話デキテ楽シカッタデス」
そう言ってロボッピは慎重にテーブルからイスに移り、イスから降りようとする。
「なんの話してたんだ?」 「…」 「なまえ?」 「ううん…。何でもないわ」
なまえは俺と目を会わせようとしてくれなかった。いや、それどころか避けられた気がする。そう思うと胸がざわついた。 イスから降りたロボッピが俺の足元につく。
「おい、なまえとなんの話してたんだ?」 「ゴ主人様ガ、家デなまえサンノ事ヲ話テタ事ヲ話テマシタ!」
俺は慌てて地面を蹴ってなまえの元に駆けた。
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