小説 | ナノ



アロマなあの子
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「こんにちは。はじめましてみょうじなまえです」
「オー!貴方様ガなまえサンデスネー!ゴ主人様の話ニ、ヨク出テキマース」
「あら、そうなの?」
「エエ!草薙サンヨリ、平均五.七八回多イデース!」



「草薙さんロボッピどこ行ったか知らないか?」
「ロボッピ?いや、知らないな」
「ロボッピ探してるの?ロボッピならみょうじさんと外で話していたよ」
「そうか」

尊の情報で外に出た。するとなまえがイスに座ってテーブルの上に立っているロボッピと話しているのを見つけた。

「ア!ゴ主人様」

出て来た俺に気づいたロボッピがこっちを向いた。

「帰るぞ」
「ワカリマシタ。なまえサン、ソレデハ失礼シマス!ロボッピ、なまえサントオ話デキテ楽シカッタデス」

そう言ってロボッピは慎重にテーブルからイスに移り、イスから降りようとする。

「なんの話してたんだ?」
「…」
「なまえ?」
「ううん…。何でもないわ」

なまえは俺と目を会わせようとしてくれなかった。いや、それどころか避けられた気がする。そう思うと胸がざわついた。
イスから降りたロボッピが俺の足元につく。

「おい、なまえとなんの話してたんだ?」
「ゴ主人様ガ、家デなまえサンノ事ヲ話テタ事ヲ話テマシタ!」

俺は慌てて地面を蹴ってなまえの元に駆けた。


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