小説 | ナノ



遊戯王
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※56話ネタ
※夢主がイグニス


「不霊夢ってあんな年増女がタイプだったのね」

なまえは蔑むような眼差しで不霊夢を睨む。不霊夢は、突然言われた言葉に理解できず疑問を持つ。

「何を急に…」
「私知ってるんだから。アンタがゴーストガールにデレデレしてたの」

風のイグニス、つまりウィンディを探しに行った日の事を思い出した。あの日、ゴーストガールの美しさに魅了されて『女神』と言った。なまえはその事を言っているのだろう。
なまえの普段の口調、態度の違いからして不機嫌なのは確かだ。では、何故不機嫌なのか。何故その事で不機嫌になったのか。不霊夢は顎に手を当てて考え込む。

「なんだ。嫉妬しているのか?」

不霊夢が考えて導きだした答え。それは嫉妬。なまえは目を大きく見開いて、一瞬言葉を失うが、直ぐ様大袈裟に声をあげる。

「はぁっ!?何言ってるのよ!!そんなわけないじゃないっ、バッカじゃないの!!」

あまりにも分かりやすい反応に不霊夢は微笑み、なまえに触れた。

「君は分かりやすいな。可愛いやつめ」
「触んないで!こっち来ないでちょうだい!」


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