お礼文 | ナノ

食べ物論争

▼目玉焼き論争(ハンター:メイン4人組)

「塩かなあ」

「えーソイソースでしょー」

「私はオリーブオイルだな。バルステンナ海沿いで採れるオリーブで作られるオイルが最も良く合う」

「おお、ハイソ……キルは?」

「ケチャップだろ」

「えー……お姉ちゃん、ちょっとそれには反対ー……」

「なんでだよ!美味しいじゃん!甘味と酸味のバランスが取れててさ!」

「それをいうならソイソースもだよ!あの芳醇な旨味と香り!やっぱり1番だって!」

「そうかなぁ、素材の味を引き出す塩が1番だと思うけど」

「ヘキナヤタンティナス島のオリーブも捨てがたい。強く芯のある香りながらもどこか懐かしいあの味わいが……」

「おーおー争ってんなー」

「そうだっ、レオリオは?大人の男ならやっぱりソイソースよね!?」

「はあ!?ケチャップに決まってんだろ!」

「だから塩だってー」

「ケヌッツァ諸島南部も……いやしかし、やはりガガンナ地方のものも……」

「あ?そんなんおめぇ、」

「 ハ チ ミ ツ だ ろ 」

「「「「……ないわー……」」」」


▼ゆで卵論争(まるマ:有利・ヨザック・コンラッド)

「堅ゆで!」

「半熟!」

「なんでだよ!半熟がいいならわざわざ火を通す意味がないじゃねーか!」

「そんなの横暴よ!ふんわりした白身ととろける黄身のあのハーモニーがいいんじゃない!その素晴らしさが分からない堅ゆでの方こそ邪道よ!」

「その曖昧さが嫌なんだって!白身は白身!黄身は黄身!それぞれがその存在を主張しながらも最終的には混ざり合う!その過程を楽しむもんだろ!」

「いーえ!いくら有利だろうとこれは譲れないわ!」

「こっちだって!……そこ!そこで笑ってるお庭番!」

「えー、オレですかー?」

「そうよ!ヨザックはどっちの味方なの!?」

「勿論堅ゆで派だよな!?」

「半熟派よね!?」

「うーん。オレとしちゃ、食えるだけで満足っすね。小さい頃は、家畜の餌よりも自分たちが食いしのぐだけで精一杯な生活でしたから。鶏も痩せる一方で、卵もめったに生まないから、そうそうお目にかかれる代物じゃなかったですし。調理法にまで贅沢言ってられないっていうかー。……おや、お2人とも、どうなさったんで?」

「ヨ、ヨザック……」

「ごめん、お、俺たち……」

「どうしたんですか。オレに遠慮せず意見交換を続けてくださいよ。ほらほらー」

「「ううっ……」」

「ヨザ。あまりお2人をからかうなよ」

「おっと、こりゃ失礼。――あまりにも、平和な争いだったもんでね」



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