小林くん | ナノ
生まれ変わりたいなんて思ってなんかいなかった。べちゃっと潰れた鼻も二重なのにあまりの細さにそうは感じさせない瞳、165にも満たない身長にガリガリの身体、そして高校三年目にして中学生からさほど変わりのない高い声であったって、どうせ僕の声に耳を傾ける人なんていなかった。イジメっこが喜んで飛びついてきそうな見た目であるが幸い目立ったイジメも起こったことがない。それが逆に辛いなと思った。僕の存在なんて全く認識されてないのだ。
昨日までは。



「小林くん、」
「あ、やまぐち、くん」
急にかけられた声にビクッと大袈裟に身体がはねた。

「ははっ、驚かせちゃった?ごめんね。もう放課後だよ。帰ろう?俺の家で遊ぶって約束しただろう。」
そう優しい声で、それでいて有無を言わせないよう話しかけてくれる彼はクラスで、ううん、この学校で誰よりも格好良くて人望も厚く到底僕なんかが近づけないようなその人だった。関わりのない僕でも噂はバンバン耳に入ってくるしそれに悪い噂は一つもなくいつでも山口くんを賞賛するような言葉が毎日のように交わされている。
なんだか学校全体が彼に心頭している宗教みたいだ、なんて少し不気味に思う事もあった。

そんな彼と僕の接触は昨日だった。誰も居ない放課後ノロノロ帰り支度をしていると、後ろに気配を感じて振り返ると彼が居た。驚きすぎて喉からヒュッと音がなった。あまりに近くに、僕の鼻がちょうど目の前にある山口くんの喉仏にぶつかりそうなくらいの位置に彼は居た。

「あ、な、なに…?」

少し高い位置にある顔を見上げると、瞬きも惜しいとばかりにじっと射抜くように見つめてくる目があった。
身体全体が何かで締め付けられるような感覚がしたのは一瞬だった。
ふっと山口が笑った。

「遅いね。こんな時間まで残ってるなんて。」
「え、あ、うん。先生の手伝いしてて、」
「誰?誰センセ?」

なんなんだろう。今までこの三年間全くと言っていいほど喋った事がない彼から、自然でそれでいて不自然な質問をされ、小さく数学の先生の名前を挙げた。
ふうん、と呟くと、じゃあ一緒に帰ろうかなんて言うのだ。混乱してた僕の事なんてお構いなしに手を引いて学校を後にした。その帰りの最中に次の日の放課後に山口くんの家に来るように約束を取り付けられたのだ。

「さ、行こう。」

まだ人の多い時間に僕を昨日のように手を引いて歩く山口くんはざわつく周りなんか気にしてないようだった。みんな、なんだあいつとか僕をまるで初めて認識したかのように、教室を出て行くのを唖然としたように見送った。
あの噂で聞く山口くんはこんな強引な人だっただろうか。いつもみんなに囲まれていて自分の意見を押し付けずけれどたった一言で周りに大きな影響を与えていた。
そんな彼が僕の意思なんてまるで関係なしに扱うように感じる。
でもどうして、こんな不細工で友人の1人もいない僕なんかを構うんだろう。人気者のする事がよくわからなかったが、なんかの気まぐれだろうか。優しい山口くんは三年間一人ぼっちの僕を見ていられなくなったのか。
それにしてもあまりに唐突で小さな脳では思考が追いつかなかった。

「今日は、何しようか。せっかく友達になったんだしお互いの事を知っていきたいよね。」
「と、友達…?」
「うん、俺は小林くんとうんと仲良くなりたいな。」
優しい瞳で見つめられたら、困惑してる僕も胸がギュッとなって簡単に絆されていくのがわかった。単純だけれど嬉しかった。僕という存在を認めてくれる気がした。




それから山口くんの家に着いて、山口くんのチンチンが僕のアソコに入るのなんてあっという間だった。

グヌーーッヌポッヌポッグジュグジュグジュ
「はっぅっあっああっぐ」
「ふっはぁっハアッっ、なんで声が我慢するの?聞かせて、」
「やら、やぁ、こえ、やっ」
元々低くない声を更に高くして出る喘ぎが恥ずかしくて素直に出せない。

「ん、俺は聞きたい、小林くんの声すごく好きだ、ハアッずっと聞いてたいよ」
「ああっでも、でもぉ、はずかしっはずかし、よ!んぐっあうっ」
「いいから、俺しか聞いてないよ、俺のオチンチン小林くんのオマンコに出たり入ったりするの、気持ちいいよね、ぐちゃぐちゃだよ、」

結合部分を見つめて興奮したように激しく腰を打ち付けた。
「あーっやーっだめっだめぇっそこ、やっあっあんっああっきもちっ」
なんでこんな状況になったかなんてそんなのどうでもよかった。部屋に上がってからすぐだったように思う。たわいもない話もそこそこに言葉巧みに僕を操ってあられもない格好にしたのだ。
だけれど、あの山口くんにこんな僕を受けてもらえるなんてそれだけでもうなんだってよかった。それからは僕はすべてを吐き出すように、声を上げた。

「ああっやまぐち、くん!やまぐちく、のオチンチンすごっいっあっあーっ」
「っ小林くんのオマンコもすごいっ抜こうとすると、絡みついて離さない、よっはっ」
ヌポーッとチンチンが抜けていく感覚のがわかる。
「ああっだめえっ、ぬかないでっやだやだっやだよぉっオチンチンもっとズボズボッてしてっ」
「ふふっ可愛いっ小林くんっこばやし、くんっきもちいー、小林くんのオマンコさいこー、」
熱い息を吐いて、気持ち良さそうに僕を見つめてくるのにも感じる。山口くんの唇濡れていていやらしかった、そして散々交わしたキスのおかげで僕の唇も赤く腫れてぼってりしているだろう。それくらい長い間キスや唾液の交換ばかりしてたのを覚えている。それでも足らずに僕は舌を伸ばして求めた。

「んっふあっんんっぐっ」
「んちゅっ、ふっ小林くんはどこもかしこも美味しいね」
「うぁんっんっんっ」
「乳首もぷっくらしてて女の子みたい」
弄られまくったそこをまたクリクリッと摘ままれると、中をきゅっとしめてしまう。それに気を良くした山口くんは僕が感じるすべての部分を愛撫する。
さっきまでも、もう山口が触れてないとこはないんじゃないかというくらい全身を隈なく舐め尽くされて、そして愛おしげにするのだ。
あの完璧な彼がこの僕に夢中になっているのが見て取れて、僕はそれに対し興奮したき、それは優越感にも似ていた。山口くんが誰にだってこんな事をしないのはわかる。この人気者を虜にしてるのは間違いなく冴えない不細工の僕なのだ。

グヂュッグヂュッパンパンパンパンッッ
「ひーっひぃーっもうっ、あっあっオマンコおかしくなりゅっやっやっああああっ」
「おかしく、なっちゃえっもう小林くんの、気持ちよさ知っちゃったから、学校でもっはアッ、うっ我慢出来なくなっちゃいそ、ああっでるっ中にでるよっ」
それから奥をグリグリと押しつぶすように動くと勢いよく精液を叩きつけた。そして僕も何度めかの精液を吐き出した。
やっぱり僕は生まれ変わらなくていいと思う。
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