要求が多い | ナノ
「はあっ、ぁっ、ぁうっ、うぅっ、」
「れろっ、ちゅ、ごめっ、ごめん、あと、あとちょっと、ねっ、ねっ」
「ハアッ、はうっ、うぅっ」
クーラーでキンキンに冷えた自室。それなのに妙にじっとりと全身に汗を掻いていて、ベットの隅に追いやられるように壁と親友に挟まれた状態でお気に入りのTシャツを首元までたくし上げられている。
そのさらけ出された胸元には同じく額や手に汗を掻いた親友が懸命にぷっくりと腫れた俺の乳首を舐め回していた。丁寧な愛撫もクソもなくて自分のしたいようにする乱雑なそれなのに、どうされても気持ちいいのは自分でもおかしいと思った。
欲張りみたいにどっちの乳首にも忙しなく噛み付いたり吸い付いたり、手でコリコリされるたびに身体がビクビクと跳ねて、それがまるで煩わしいとでもいように親友は空いた手と体で俺を強く壁に押し付けた。
「あっ、あっ、んぅっ、ま、まだっ?はアッ、も、いいだろっ」
「はあ、はあっ、もうちょっ、んちゅ、もうちょっと舐めさせて、」
「っ、も、しつこっ、」
弄られすぎたそこはとっくにヒリヒリと痛みも生まれているのに、それにさえ感じるみたいになる自分が嫌でもうやめて欲しかった。乳首と下半身が繋がってるみたいに、同時にチンコもビクビクと張り詰めて多分パンツの中はドロドロだった。スウェット生地のズボンに染みが出てるだろうけど、あんまり親友が近くにいるもんだから実際には確認出来ない。
しかもさっきから親友の硬くなったチンコが俺のチンコに摩られている。ふざけんなと思う。

第一俺らはホモではない。俺はこんな状況は不可抗力だし、親友は只の乳首好きだ。
乳首好きが度を超えて、男のものにまで興奮するようになっているだけだ。…あれ?これって立派なホモか?よく分からないけどとりあえず親友は別に俺をそういう対象として見ているわけではないらしい。
ただ、あまりに溜まっているから吸わせてくれと、お前の乳首は吸いやすそうだと。そう言われたのが20分前だ。あれよあれよと言いくるめられてこうなったのがその5分後だからかれこれ15分間はこの状態だった。
よく飽きないもんだと思うが、ほんとに楽しそうに俺の乳首に吸い付く。でもこれ以上されるとまずい。非常に。
「ともっ、ともの乳首まじ、かわいっ、れろ、ずっとこうしてたいっ」
「ふ、ふざけんなっ、んくっ、ふやけるっ」
「ふやけねーよ、こんなビンビンだしっ、コリコリクリクリしててっ、舐めてって言ってる」
「ばっばかじゃねっ、はぁぁっ、あっうぅっ、もっもうっ、」
「っ、な、なあ、ともっ、ともっ、」
「んっ、アッアッ、なにぃっ」
いつのまにか、乳首をいじる激しさと同様に下半身の動きまで早くなっている。
もう俺のチンコはグジュグジュで耳元までその音が聞こえてきて恥ずかしさで死にたくなってきた。
多分親友のチンコからもなんだろうけど。
下半身をゴリゴリ押し付けられるたびに壁と頭がぶつかって擦れているし髪の毛は乱れて痛い。そんな俺にお構いなしに腰を振る親友は、ようやく乳首から離れてその作業に没頭していた。
「ああっ、ともっ、やべ、すっげえこすれるっ、はあっはアッ」
「やめっ、もっ、乳首だろっ、お前のしたいのっ」
ギリっと親友の髪を掴んで引き剥がそうとしてもまったく離れる気配がない。
「そ、だけどっ、ともだって、我慢汁ですぎじゃねっ、?すごい染みてるっ、」
親友は俺の下半身を凝視していて、口からは少しヨダレが垂れている。気持ち悪いのに自分のいやらしい状態を言葉にされてまたドプッと我慢汁が出たのがわかった。
「これっ、ズボンっ、意味なくねっ、脱ごっなっなっ、脱いじゃえよっ、」
「あっああっ、やめろよっ、アッアッ、」
「いいからっ、大丈夫だからっ、」
性急にみっともなく濡れたスウェットとパンツを脱がされてあっという間にTシャツ一枚のあられもない格好にされた。そもそもTシャツも上までたくし上げられているから全裸も同然だ。
「お、俺も脱ぐからっ、なっそれならいいよなっ、ほらっ、」
何にもよくないのに、親友はいそいそとジーパンのベルトに手をかけた。
「よいしょ、」
ビキビキと張り詰めた俺のより立派なチンコが顔を出して、うっ、と少し気持ち悪くなって目を逸らしたけど、親友は嬉しそうにまた俺を壁に押し付けてお互いの下半身をこれでもかというくらいに密着させた。
生々しく感じるお互いのソレに少し鳥肌が立つ。
だけど、萎えそうにもない。
「んっ、はぁっ、あっ、裏筋っ、すごっあたるっ、」
「ううっ、あっ、こんなっ、エッチなっ、」
「はアッ、ともっ、エッチだよなっ、俺らのチンコめっちゃくっついててっ、玉もっ、玉も当たってるよ、」
「あうっ、もっ、言うなぁっ、へんたっ、あん〜っ、」
カクカクとお互い押し付け合うようにこすりあって、絶頂に向かっていた。
「アッアッ、なあっ、握りたいっ、思いっきりこすりたいっ、」
「うんっ、一緒にやろうぜっ、ともの我慢汁でちょーやりやすいと思うしっ、」
「っだから、言うなってっ、んうっ〜〜〜、あっ、ばかっ、いきなりっ、」
俺の抗議の声を聞かずに親友の大きな手が二人分のチンコを握って思いっきりこすり上げた。俺も負けずと手を伸ばす。

グチュッグチュッ、コスコスコスコスッ、ニュルーッ
「あっ、ゃばい〜っ、きもちっ、アッアッ、俺ダメっだめっ、」
「俺も俺もっ、ともっ、れろっんちゅぅっ、」
「ああっ!」
荒い息がまた乳首にかかって吸われた。二つのダイレクトな快感に頭がおかしくなりそうで、腰がガクガクと震える。
堪らなくなって俺の両手はがっしりと親友の頭にしがみつく。痛いはずなのに気にせず乳首に吸い付いたままだ。あまりの気持ちよさにもっとしてって言うようにぐっと胸元に顔を押し付けると、親友は苦しそうな声を上げたけど離れようとはしないからそのままにした。
「ああっ、イイッあっ、だめっおれもっ、乳首もチンコも気持ちいい〜ッ」
「ふっぐうっ、んっ、ちゅ、ともっ、ともっ、いこっいこっ、」
「あっあっ、うんっ、うんっイクッあう〜ッ、」
「ハアッハアッハッ、あっ、またしようなっ、俺の乳首にしたいっ、いいだろっ?」
「あっ、ダメっ、だめだめっ、」
「だめがだめっ、俺の乳首だからっ、なっ、いつでも弄るからっ、いつでもコリコリって、チュパチュパってするからっ、」
「あっん、もっ、え、えろっ、アホぉっ、〜〜〜、ああっ、いくっいくいくぅ〜〜ッ」
「ん、ぐっ、ともっ、うああっ!」
勢いよくでた二人分の精液が腹と腹の間で糸を引いた。




「ふざけんなよ、くそがっ、」
「ごめんってぇ!そんなおこんなよ」
怒るだろ!と頭にゲンコツを食らわせてやった。
汗と精液でベタベタな体を順番にシャワーで清めてから、改めて親友に怒りをぶつけた。
「第一乳首だって無理やりだったのに、あんなことまでするか普通っ」
「ともだって、途中ノリノリだっただろー」
「〜〜〜しねっ」
もう一度殴ろうと手を上げたけど次はアッサリと止められる。それにもムカついて、俺はぷいっと顔を背けた。
「じゃあもうともの乳首舐めたらダメなんだ?チュウって吸うのも?コリコリって噛むのも?」
俺の顔を覗き込むように、卑猥な言葉を投げかけてくる。当たり前だろと怒鳴りたいのに、顔を真っ赤にして黙り込んでしまう。最悪だ。これじゃあ、
「な、次は、ともの口も舐めたい、いい?」


ふざけんな。
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