嫉妬 | ナノ
憂鬱な一日の始まりだ。
俺の横でソファのクッションの端を弄くり回してる由紀も心なしか顔が強張っている。今でこの状態ならこの後どうなるんだよと深いため息をついた。
原因は確かに押しに負けた俺にもある。大学の友人が休みの日に俺の家に遊びに行きたい、一度だけでいいからと駄々をこね始めたところからだった。勿論、すぐに断ったのだが、じゃあ勉強しに行くだけ!お前頭いいだろ!だから!なんてもっともらしい理由をつけて引き下がらないもんだから、由紀の存在を打ち明けた。
と言っても、詳しくは話はせずに幼馴染が居候中で人見知りが激しいから無理なんだと説明したのだが、それが逆に興味を持たれてしまい、聞いていた周りの奴らまでもが話に乗ってきてしまった始末だ。
もうどう言っても収集がつかなくなってしまったもんだから、一度だけだぞ。あと勉強するんだからな。そんで幼馴染には構うなと三つ念を押して今日という日を迎えてしまったのだ。

昨晩、由紀にも友人が来ると説明していたがその時からもうこの状態で参ってしまってる。寝室にいていいとは言ったが、首を横に振るだけだった。
(やっぱり、ちゃんと断るべきだった…)
今更後悔しても遅いがそう思わずには居られなかった。


ピンポーン。
来た。今日はこの狭い空間に3人追加される。これでも減った方だが、無駄にテンションの高い奴らだ。暑苦しい事この上ない。
「はあ、んじゃあ由紀、中に入れるから。」
「…んー」
「おい、クッション噛むからよだれまみれだ。みんなに見られたら恥ずかしいぞ?それしまっとけ」
「うー、」
由紀は不満そうにしながらも、端がふやけたクッションをソファの裏側に隠した。

「「おっじゃまっしまーす」」
そう大きな声を上げてズカズカと入って行き遠慮なしに部屋を見渡し始める奴らに溜息つきながらも、想定内、想定内と呟いた。
そしてソファで縮こまってる由紀を目にすると、飛びかからんばかりに寄っていって質問責めを食らわせたが、俺が追い払うと不満そうにしながらも持ってきた勉強道具を広げ始めた。
「なんだ、真面目にやる気だったのか。」
「いやー、したくないけどさー、そんなのお前絶対怒るじゃん?」
この中で一番常に煩い友人が、口を尖らせながら言う。まあ、持ってきてなかったらすぐ追い出していたな。
「お菓子とかたくさん持ってきたからみんなで食べながらやろー!幼馴染くんも食べてね」
と女子が菓子を広げ始めると、勉強会が始まり、由紀は軽くうなづいたがさっきの質問責めに圧倒されたようで更に身を丸くして俺たちの様子を伺っていた。

「でもさー、伊吹はさー、ほんと付き合い悪いよなー」
友人の一言にみんな、うなづき始める。確かに由紀が待っているのでなるべく予定を作らず家に帰るようにはしていた。それを由紀は分かっているのか少し罰が悪そうにしている。
「まあ、そんな金に余裕ねーし。いろいろあんだよ」
「えー、結構いいとこ住んでんじゃん?なんかすげー綺麗だし。意外だわ。」
意外ってなんだ、まあ、学校ではガサツ丸出しだしそう思うのは無理もないのかと思う。そんな俺が家を綺麗に保ててるのはずっと家に居る由紀に過ごしやすい環境を作ってやる為だったし、そんなに狭くない部屋を選んだのはそっちの方が何かと便利かと思ったのだが、由紀にはうんと狭い方がずっとコウくんとくっつけていいのに、と不満を持たれてしまったのでそこは失敗だった。
「こんなギャップ見せられたらますます伊吹がモテるからいやだわぁ」
ギャル男ちっくな友人が悔しそうに呟き、この情報周りに流すなよ!と女子に忠告していた。
「えー、みんなに羨ましがられて、絶対どんなんだったか教えてって言われてるから無理ぃ」
女子代表で来てるんだし、とわけわからない事を言う。ギャル男はギャーギャー喚いているし。俺の家の情報知ってどうすんだ…面倒なことになりそうなら辞めて欲しいそう思って今日何度目かの溜息をついて、由紀を横目に見ると、何故だか益々ムスッとした顔でさっきまで隠していたよだれクッションを取り出して弄くり始めている。あっちもこっちもなんなんだよ。
「てかさ伊吹彼女作らねーの?モテんだからもったいねー」
「はいはい!私!私、立候補!」
「ばっか、お前じゃ無理だよー」
「ハァ?!」 
騒がしい友人と女子が喧嘩し始めそうだったので止めに入るが聞いちゃいねー。諦めて、休憩しにちょっと由紀に構おうかともう一度目線をやるとクッションに顔をうずめて肩を震わせていた。友人達はそっちのけで騒いでいるので気付いていない。俺はすぐに由紀の手を引いて、皆には少し待っててくれと断りをいれて寝室に向かった。


「どうした?なんで泣いてるんだよ」
大人しく着いて来たわいいが、先程と同じ態勢で鼻をグズグズ鳴らして無言のままだ。ああ、このカバー今日洗わなきゃと思いながら由紀を抱き寄せた。
「由紀、言わねーとわかんない。やっぱり今日嫌だったか?悪かったよ。でもアイツらも悪い奴じゃないから。」
一度由紀に飛びかかったものの、予め忠告してあったのと、至って普通の容姿の由紀にそんなに興味を持たなかったのかそれから構う事もなかったのでストレスにはなっていないはずだ。由紀は人の目につくのを好まないので有難かったが何か気に障ることがあったのか。
「っ、コウく、ぐずっ」
「ん?」
クッションをはがして顔を上げさせると、スンスン鳴らす鼻を手で拭ってやる。まん丸の目は真っ赤になって濡れていて大分泣いたことが見て取れた。
「コウく、ふっ、んぐ、いやだよぉ、」
「何がだよ?」
「あのね、あの、か、彼女、作るの?やだなぁ、そしたら、そしたらね、由紀はどうなる、の?」
意外な返答に目を見開く。何言ってるんだこいつは、と思ったが由紀は至って真剣だ。更に涙と鼻水を垂れ流している。
そもそも俺には彼女を作る気なんかこれっぽっちもなかったし、そんな素振りは見せていない。こんなにお前といるのに作る暇なんかあるかと少しイラッときながらもなるべく優しく頭を撫でてやった。
「どうもならない。作らないし、今まで通り由紀といるよ。」
「ほ、ほんと?でも、でも、みんなコウくんのこと、好きなんだよっ」
「なんだそれ、ねーし。それにだな俺が好きなのは、」
「っ好きなのはっ?だ、だぁれ?」
言いかけて辞めると、教えて教えてと結構な勢いで掴みかかって来る。いつ間にか涙は止まっているしその必死な形相に笑えて、腰に手を添えて顔をこれでもかと近付けると、まん丸の目がじっと俺を見つめて、そのままペロッと俺の唇を一舐めした。
「んっ、由紀は誰だと思うんだ?」
「んーっ、んーっ、わからないっ、でもでも、由紀がいいなあっ」
由紀でいいでしょ?ねっねっそうしてっと話が変わってきているが、まあいいか、間違っていないしと俺は苦笑いしながら口付けた。
「んんっ、ぷはっ、ねえっこらぁっどうなの?、ゆ、由紀でいいのっ?」
「あー、どうだろうな、イイこにしたらいいかもしんねー」
「ええっ、由紀イイこだよねっ、」
「イイこは今ここでチンチンおっきくしねーけどな」
そういって、先程から腹に当たっている由紀のチンコを握った。なんでこの状況で起たせてるのかは不明だが、よくわからないのはいつもの事だ。
そのまま、服の上から上下にさすってやる。
「あっ、あっ、あれっ、なんでっゆきのチンチン、おっきくなってるっやぁっ」
「こんなんで、俺に彼女出来たら本当に由紀はどうなるんだろうな?チンチン自分でやるしかないぞ、俺は触ってやれなくなるんだから」
意地悪くそう言うと、また涙目になってイヤイヤと首を振って抱きついてきた。
「やあっなんれっコウくんがいいのにぃっ」
「なら、さっきみたいな事で泣くな。彼女は要らないし出来たとしても由紀を優先する。俺が由紀を放って置いたことあるか?ずっと一緒だったろ?」
「んっうん、うんうんっごめんなさ、もう言わないっ言わないよっ」
「イイこだ、」
あと、このチンチンもあいつらが帰ってから処理な、と言うとえーっやだやだーってただこねるから頭ひっぱたいてからみんなのところに戻った。


「ほんじゃな、また来るわ」
「二度と来んな」
日も落ちてきた頃、夕飯前には退散するように言ってあったので友人達はぞろぞろと玄関に向かう。あれから寝室に閉じこもった由紀もついでにと見送りにきた。
「えーいいじゃんかー、いじわるーけちんぼーあほー」
「ほら、いくよ!じゃあね、伊吹!それと幼馴染くん、お邪魔してごめんね。でもたまには伊吹を私らにも貸してね!」
「うっ、あっ、ぅうん」
「ほら!イイってよ!今度はカラオケな!」
最後に好き放題言って台風のように去っていくと、すぐさま俺の腕に絡みついて、由紀っ由紀っいいって言ってない、よ!コウくん!、と必死に否定する由紀をわかったわかったと宥めた。


それからすぐ寝室に戻って由紀を抱いた。

「アッああっやんっあっあっうぅうんっ」
「はっハッ、んっ、こん、なんでさあ、由紀は俺が彼女、ぐ、作れると思うわけ?っ」
「やっあっああ、うっん、はぁあああっ、コウく、ふかっ深いぃ」
「由紀みたいなっ、淫っ乱な幼馴染、もってたら出来ねーよ、はっあっすげっ、うっ」

グチュッヌポヌポヌポ〜〜〜ッ、ブチュウッグポッグポッ
寝っころがる俺の上に先程までいやらしく腰を振っていた由紀はもう力尽きたように俺の胸に倒れこむので、小さい尻を揉みしだくように掴み下から突き上げる。

「あ〜〜ッコウくんのっ、オチンチンぐりぐりってぇっああっうっん、あっねえ、ねえっ、」
「っ由紀っ由紀っ、なんだ、っはっはっああっ」
「コウく、だいすきっすきぃっ、ずっと、ああっ、ん由紀にオチンチン、うっんっ、しててねっ、」
俺の顔全体をハッハッと犬のように舐めまわす。ちょうど口元にきたところで舌を絡めた。
「ふうっん、はっちゅ、れろれろっ、んうっ、ちゅっはっあっ」
「ん、ゆき、ふっちゅ、ゆきっ、俺と俺のチンポっ、どっちが好きなんだよっ、おらっ、」
パンパンパンパンッブチューッグリグリッグシュッ

「やっやっあーっあーっだめーっはやいいっああんっうっぐっ、どっちもぉ、っあんっどっちもだいすきぃ、っふぁんっ」
「は、ッ知ってる、っ、由紀も由紀のグチョグチョマンコも、すげぇいいよっ、きもちっしめつけすぎっ、」
「やぁんっ、好きはっ?すきってぇっあうんっいってよぉっ」
由紀を抱えながら身体を起こして、そのまま押し倒した。俺の腹とで挟まれてこすれていた由紀のチンポからツゥーと糸を引く。
肩にだらんと力をなくした由紀の足をかけて正常位で思い切り突いた。
「ああ〜っあうっあうっ、コウく、コウくんコウくん、ひっあっあっきもちっしんじゃ、うっ、あんっ」
「はっ、ゆきっゆきゆきゆきっゆきっ、好きだっ好きだっはっう当たり前だろっ、ゆきっ、はっ、かわいいなっ俺が居ないとなんも、できないん、だからっふっあっ」
「ああっ、んうれしっうれしっ、ゆきっだめなん、だもんっ、コウくん、いないと死んじゃうからぁっあっやぁっ」
由紀の口元からダラダラと零れる唾液をもったいないとばかりすべて舐めとって、ラストスパートをかけた。一番感じるシコリの部分めがけてちんこを叩きつけると、白目に近い状態でビクビク震えながら、ギュウゥッとアナルが締まる。
「はっ、いくぞっゆきっ、どこに出そうかっ、はっぐっ、」
「ああっあ〜っあ〜っなかぁっ、ゆき、ゆきのなかじゃなきゃっ、やだぁ〜っあっあ〜っ、」
「んぐっ、そうだなっ、いつもみたく、だそうなっ、由紀のマンコに出すぞっ、いくっ、いくからっ、ああっ、ううっ、」
「ああ〜っコウく、コウくんのみるくぅ、あっおいしっ、おいしっよっ、いくっいくぅっああんっ、」
お互いの精液と汗でグチャグチャの由紀の身体に倒れこんで息も整わぬまましばらくキスを続けた。
口を離すとコウくんもう誰も連れてきちゃやだよ、だめ?とボソリと呟くのが聞こえて、だめじゃないよと抱きしめた。
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