虎「汰狼ちゃーんっ!自主トレは終わったかしらー?」
狼「はい、終わったっすよ。今日は男の格好なんすね」
虎「ふふ、そうよ。今から汰狼ちゃんとデートするんだもの」
狼「俺聞いてないっすけど」
虎「今決めたから当たり前よ」
狼「先生…俺にも予定が」
虎「これを見てもそんな事が言えるのぉ?」
狼「!?こっ、これはケーキバイキング招待券…!」
虎「ちょうどこのお店に友達が働いてて券を譲ってもらったのよ。行くわよね?」
狼「勿論っす!」
牛「ちょっと待て」
虎「げっ」
狼「あ、中原先生」
牛「牛椰もしくはトシ君で構わないよ汰狼君」
狼「……間取って牛椰先生で」
虎「テメー、何しに来やがった」
牛「お前に用はねぇよ。汰狼君、俺と行かないか?」
狼「あ、同じ券」
虎「何で持ってんだっ?」
牛「あいつは俺の後輩でもあるという事を忘れたのか?」
虎「くそっ…こうなったら汰狼に決めてもらうしかないな」
牛「お前の意見に賛同したくねぇけどそれが一番公平だな」
虎「おい、何で胸元開けてんだよ」
牛「大人の魅力を見せる為だ」
虎「じゃあ俺は大人の色気で迫ってやる」
牛「真似するな」
虎「俺は胸元だけじゃなくて腹も少し見せて肉体美を見せつけてやる」
牛「肉体美なら俺も負けねぇ」
虎「パクんな仕舞えビール腹」
牛「お前もだろ」
狼「あ、あのー…」
牛「待たせたね汰狼君」
虎「ほら汰狼、どっちと行きてぇ?」
狼「ちょっと、二人とも近いっすよ」
虎「なぁ汰狼、俺と行きたい…よな?」
牛「俺にした良いよ。エスコートさせてくれないかな?」
狼「……」
虎「汰狼」
牛「汰狼君」
狼「先生たち、風邪引くっすよ。シャツのボタン閉めてください」
牛「え?」
虎「汰狼ちゃん、これはね、大人の…」
狼「何言ってんすか。虎威先生も牛椰先生を見習って早くちゃんと着て下さい」
牛「そうだぞ虎威」
虎「あっ、テメェっ」
狼「せっかくだから皆でケーキ食いに行くのはどうっすか?券が余るなら誰かもう一人…清隆寺とか」
虎・牛「駄目だ!」
狼「えっ」
虎「あいつが来たら勝ち目がねぇ…じゃなくてぇ、ほら、あの子は甘いの駄目じゃない?それなのに誘ったら機嫌が悪くなっちゃうわよぉっ」
狼「そうだった…!」
牛「だから今回は三人で行こうじゃないか」
狼「でも券が」
虎「良いのよぉっ!アタシ達は汰狼ちゃんが居たら十分なんだからっ!どうせタダだしね」
牛「さぁ、こんなとこで長話も何だから早くケーキを食いに行こう」
狼「ケーキ…!そうっすね、早く行きましょう!」
虎「……今日は一時休戦だ」
牛「ああ、あんなに可愛い笑顔をされたら争う気にもなれない」
虎「だから抜けがけするんじゃねぇぞ」
牛「お前もな」
狼「虎威先生牛椰先生早く早くっ!」
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