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落ちない汚れ

※ケイアキケイです。ケイアキ・アキケイ要素が両方ありますのでご注意を。

1
「アキラー!一緒に風呂入ろう!」
「狭いだろ」
 アキラはその言葉で一蹴しようとしたようだったが、こちらも引き下がるわけにはいかない。
 2人がこの家で風呂に入ったのは、一度や二度ではない。だからその狭さは、身を持って証明されている。だがそれは、2人が共に入浴しない理由にはなりえなかった。

「なかなか最近、くっつけなかったのに……」
「お前は子供か」
「子供だよ」
 この場合はちっぽけなプライドよりも、ただただアキラとくっつきたいという想いが勝る。ケイスケはアキラと精神的に深く繋がっている実感はあるが、肉体的なものもどうしても欲しい。
 ここのところ仕事が忙しく、二人で共に過ごす時間が少なかった。今は寸暇でも惜しい。仕事中でもアキラのことを考えてしまう。いやもともと自分の脳内は、アキラ一色なのだが。
 これ以上アキラとくっつけないのは耐えられない。
 トシマで味わった悪夢の薬の禁断症状と、同じくらい堪えるものがあるといっても、過言ではない。

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