11月11日は、





「あら、懐かしい」

買い物中にディアナが商品棚へと手を伸ばす。そこにあったのはマグルの菓子である。片手で持てる薄い箱入った ペンシル型のチョコレート菓子のようだ。

「mikado?」
「そう、マグルのゲームが語源なのだけど」

竹ひごを交互に引いて 器用さを競うゲームがあるらしい。その竹に似た細い棒だから、ゲームのタイトルをとってmikadoなのだと。


「本当はオリエンタルが発祥のお菓子で、違う名前なの」


懐かしそうにレジに持っていくディアナ。買うらしい。今日は11月11日だし、とよくわからないことを言っている。

「違うゲームにも使えるのよ」

にこり、と微笑むそれは なにかを企んでいる時の顔である。




帰宅してからポッキーゲームを教わったセブルスは、あっさりと食べ進めて口付けをした後でにやりと笑った。


「私には甘すぎるが、なるほど 良い菓子ですな」
「…あなたの そういう強いところ、本当に良くないわ」









戸惑う顔が見たくて誘った側が 照れて食べ進められないの、とても良きです。
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