あっという間に夏休みだ
たか君は学校のお友達の家でお泊りだとか
対するわたしは特に予定のない毎日をニャンコ先生とすごしている。
たか君のことは三篠やヒノエ(最近知り合った妖怪で祖母のお友達)も見守ってくれるということでそこまで心配していない。
「おい、葉月。お前、せっかくの休みなのにこんな堕落した生活を送っていくつもりか?」
酒を飲みながらにやにやとこちらを見てくるニャンコ先生。
最近どんどんオヤジ化しているニャンコ先生には今や可愛さのかけらもない
堕落しているのはどっちだ、とスルメを奪って食べれば短い手足をバタバタさせて怒り出した
「ニャンコ先生、すごい滑稽だよ」
ふっと鼻で笑えばたわけ!と怒鳴られる
しばらくニャンコ先生で遊んでいると携帯が鳴り出した。メールだ
侑士からで、大阪に帰ってきているから2人もこないか?とのこと。
大阪か、ここに来てから1度も行ってないなぁ
たか君に電話し大阪に行かないかと尋ねるとたか君は今回は無理とのこと。
しょうがない、1人でいくか。
そうと決まれば塔子さんに伝えなくちゃ
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