新しい家で暮らし始めて一ヶ月が経った。
わたしたちがいるのは謙也(家族なんだから呼び捨て!との事。ちなみに侑士君も侑士)の家だが、学校が一緒ということでほぼ毎日侑士が泊まりに来ており毎日この2人とたか君、わたし、たまに翔君(謙也の弟君。名前は翔太君)で過ごしていた。

大阪の人達はとても明るく優しい。
学校の生徒達だって転校生のわたし達をすぐ受け入れてくれたし、その土地の賑やかさのせいか妖怪も明るい者が多いのだ。
ここに来て初めて遭遇した妖怪達もわたしとたか君に声を掛けてきたと思えば何故か漫才を見せてくれたし、それから会うたびに見せてくれる。結構面白い。

そんな感じで昔のようにたか君が妖怪に追われる事も減り、周りの人達ともうまくやれていた。

「なぁなぁ葉月、貴志、俺らの試合見に来てくれへん?」

謙也と侑士はテニスをしているらしい。
俺ら強いねんでー!と飛び跳ねる謙也とこちらを見つめる侑士。
謙也はかわいいけど侑士の上目遣いは、可愛くないな。
なんて考えているといつの間にかたか君によって行くことが決まっていた。

prevnext



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -