小さい子供の頃から 耳をふさいでしまっていた部分がある 自分の心の声に。 どんなに痛くても、苦しくても、 これは自分が弱いからだと自分に言い聞かせて、 強くならなくちゃと奮い立たせて、 どこかで否定して生きてた。 だけど円堂は、 そんなボロボロのオレを何も言わないで抱き締めてくれた。 「よく頑張ったな」って ただひたすらに抱き締めて、 こんな事を言うのはおかしいのかもしれないけど、 それだけで全てが救われる…その時本気でそう思った。 知らず知らずのうちに自分の心につけてしまっていたキズも 思い込みも、 確かにその時は自分に必要で そうせざるを得なかったのだ。 自分を守るために。 だけどその時の感情も、 痛みも もうきっと自由になりたくて 今ならありがとうと 穏やかな気持ちで手放せる。 「サヨナラ。」 風が吹いた。 「______」 少し遠くで、 でも駆け寄ればすぐの位置で、 大好きな人の声がした…─ 円佐久の日記念に。2が終わり、3が動き出す少し前のお話… のつもりで書きましたが 10年後とかでもいいかもしれません。円佐久ラブ! |