光の道/元拍手御礼SS


しとしと降り続く雨に打たれながら、
思い出すのはあいつの泣き顔と涙と温かい唇の感触。
そして耳に届いたあいつの言葉。触れたくて、
でも怖くてたった一歩が踏み出せない。
臆病な俺の弱さがあいつを何度も傷つけた。
怖がらないで。そう呟いた言葉は俺には届かない。
聞こえないふりをすることが優しさだと勘違いをしていたあの頃。
いまでは遠い日の思い出。
「リクルート」
「…ほし」
「お前を必ず幸せにする」
「…ああ。俺も…お前を幸せにしてやる」
白い衣装に身を包んだ俺たちは教会の扉を開け外にでた。
新しく歩き出した俺たちの前に優しく光がふりそそいだ。
祝福するかのように雨は上がっていた。
雲ひとつないきれいな空だった。

fin.

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拍手お礼2
結婚しちゃった・・・笑
星視点でもリク視点でもお好きなほうで読んでください☆
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