しとしと降り続く雨を窓から眺める。もう3日。
窓を開ければこの暑い季節には不釣り合いなひんやりとした空気が体にまとわりついた。
ぶるっと身震いをする。すぐに窓を閉めベッドへ横たわる、心なしか膝が軋む。
気分までが雨のようにしたたり落ちていくかのようだ。
「ゴトー」
いるはずもない男の名前を呼ぶ。
たった一言名前を呼んだだけで気持ちが溢れそうになる。
――会いたい。
「くそっ」
ジャケットを羽織り、アイツの部屋の合鍵をポケットに忍ばせた。
そのままクラブハウスを後にした。
雨はまだやみそうになかった。


***
雨を眺めてたらなんかゴトーが恋しくなっちゃったタツミ
イングランドと思わせて実はクラブハウス。
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