きならいっそ

魅力がないわけがない。
むしろ逆だ、ありすぎてどう触れていいのかわからいくらいだ。
誰よりも繊細で人の感情に敏感な達海のことだ、俺の葛藤もうすうす気づいていたはず。
そんな煮え切らない俺の態度がもたらした結果がこれだった。
―――俺って魅力ない…?
「達海…」
「……」
うつむいたまま黙ってしまた達海の頬に、そっと手をあてる。
ゆっくりと上を向かせれば不安でどうしようもなく揺れる瞳にぶつかる。
俺を黙って見つめる達海の顔、不安な顔をさせたかったわけじゃないと今更ながらに後悔する。
今すぐにでも抱きしめてお前に触れたいよ達海…。
そんな目で俺を見ないでくれ、これ以上俺を煽るな達海…。
「達海…お前はじゅうぶん魅力的すぎるよ」
「……でも、」
「だから、手を出せなかった。」
「…ゴトー?」
上目遣いに見上げ首を傾げる達海に俺は苦笑する。
そんな可愛い顔をするな。
「俺なんかが簡単にお前に触れていいのか戸惑ってた…触れてお前に嫌われたらと怖かった。」
「そっ!そんなの、いいに決まってる」
「達海……」
「俺はゴトーがいいの!ゴトーじゃなきゃいやなの!」
これ以上達海に言わせちゃいけない。
俺も男だ、そしてこいつの恋人だ。
覚悟を決めなければ。
すでに総動員していた理性を抑えるすべは完全に取り払われていた。
――俺さぁーゴトーのこと恋愛感情ですきだから
――俺なんかで、いいのか
お前じゃなきゃだめなの。

To Be Continued・・・・・

好きならいっそ


(好きならいっそ.....)

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -