朝の風景

いつものように事務所へ行くついでにコンビニへと寄る。
お目当てのタマゴサンドとドクターペッパーを購入しクラブハウスへと向かう。
今日はいつもより早く家を出た。
たまにはあいつと朝飯を食うのも悪くないと思ったからだ。
どうやら予想してた通り、事務所には誰もいなかった。
カバンを机に起きそのままコートは脱がず踵をひるがえし足早にある部屋へと向かう。
コンコン
ノックをしたが返事がない。やはりまだ眠っているようだ。ドアをそっと開け部屋の中へと入る。
「達海…」
返事はなかった。
そっと近づいてもう一度名前を呼ぶ。
「達海」
「んっ…」
ようやく気づいたのかうっすらと目を開けこちらを向いた。
「んー…ごとー…?」
「おはよう達海」
「んっ」
そのまままた眠りにつこうとする達海を揺り起こす。
「一緒に朝飯、食わないか?」
「……食べる」
「じゃあ、起きろ、事務所のほうが暖かいから行こう」
そっと達海が腕を延ばしてくる。
「起こしてゴトー」
「まったく」
ほら、と手を伸ばし達海を抱き起こす。
そのまま抱き寄せれば達海もまた腕を首に回してくる。
こうして甘えられることに喜びさえ感じてしまう。
絆されてる証拠だな。
「ゴトーあったかい」
「もっとあっためてやろうか?」
「このエロおやじ」
そっと唇を寄せる。
啄ばむように何度か口付けを落としてから、2人して部屋をでた。
「ねぇゴトー、今日お前んち泊っていい」
返事の代わりに達海の頭を引き寄せもう一度口づけた。
fin.

朝からこんなふうにイチャイチャしてるんじゃないかっていう妄想。

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