早朝とコンビニ

タバコが切れてるのを思い出し朝早くからコンビニへと向かっていた。
コンビニに入ると見慣れた人物が雑誌を真剣に読んでいた。
リクルートだ。
そっと近づき真剣に見入ってる雑誌を覗きこむ。
「なになに、恋人と過ごすクリスマス」
驚いたのかリクは思いっきり俺の方を振り返った。
びっくりして口をパクパクさせている。
もちろん顔は真っ赤だ。
「な、な、なんでお前がここに」
「落ち着け、俺はタバコ切らしたから買いにきただけ」
「じゃ、じゃあさっさと行けよクソ天体!」
そういって持っていた雑誌を後ろ手に隠す。
「そっかーりくたんは俺とクリスマスを過ごしたいんだ、いいこと知った」
「なっ、バカかお前!そんなわけあるかっ!たまたま手に取った雑誌がこれだっただけだよ!」
「ふーん、そのわりには真剣だったみたいだけど」
「違うって言ってんだろっ!」
リクは少し乱暴に雑誌を棚に戻しコンビニを出て行った。
あ、怒らせちまった。
セブンスターと缶コーヒー2つをレジに持っていき会計をすます。
そして慌ててリクを追った。
「おーいリクー」
「……」
「そんな怒るなって」
「……怒って…ないっ!」
たく怒ってんだろうが、少し小走りでリクに追いつくと
ほらよっと、缶コーヒーを1本渡す。
「飲むだろ?」
「だ、だれがお前から受け取るかよっ!」
「んじゃ、怒らせちまったお詫びだ、」
「だっだから別にっ怒って…」
ったく素直じゃねぇー。
だからうるさい口をちょっと塞いでやった。
案の定リクは真っ赤になって固まっている。
「ここ、どこだと思ってんだよバカ天体」
「ん、橋の上?」
「わかっててするか普通!」
「お前が俺とクリスマス過ごしたいって知って嬉しかったから。」
耳元で囁いてやると、さらに顔を真っ赤にして目を見開いている。
目の前の可愛い顔をもっと見たくなったのでとどめをさしてやった。
「でも俺、お前が隣にいればどこで過ごしても嬉しいんだけど!」
とうとう俯いてしまったリクの手を引きトレーラーへと歩き出した。

fin.
あとがき
橋のすぐそばにコンビニがあると思ってくださいwww
早朝からお持ち帰りされるりっちゃん。
クリスマスとか時期外れです・・・。
クリスマス前に書いたから・・・。

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