アスランとミリアリアの再会をうけて



やきもち






「むこうでディアッカにも会ったよ」
「ぇえ?」



ディアッカ。
その名を聞いた瞬間、ミリアリアは至極不機嫌な顔をした。

デオキアの町で、偶然――本当に偶然、アスランと再会したミリアリア。カフェで話す二人の話題は、今までどうしていたのか、という方向に行き、その過程で彼の名前が出た。


なぜアスランがその名を口にしたのかは分からないが、今のミリアリアにとっては一番聞きたくない名前なわけで。

「……ケンカでもしたか?」
「別に……何もないわよ」

アスランは、そこら辺の事情を全く知らないわけで。


説明すら面倒だ――というか、説明するようなことすらない。


そう、何もないのだ。あの日、ディアッカと別れた最後の日以来、連絡一つよこしやしない。

あの笑顔を思い出すと、腹が立ってくる。


あいつは私より、
私より――


――あの銀髪の友人を選んだんだ――


胸が痛む。
こんなにも、あいつの存在が大きくなっていたなんて。


今更、こんな気持ちを自覚するなんて――





-end-

結びに一言
運命24話見て思いついた超突発ネタ。
あの瞬間、やきもちミリィしか浮かびませんでした。


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