「え、ちょ、何」 「いーから言うこと聞けって!」 語気を強め、ディアッカはミリアリアをベッドに押し倒した。 いつも一緒に 「きもちー……」 素直にそんな言葉が、ミリアリアからもれた。 枕に顔を埋めているため、微妙に声がこもっている。 背中にかかるゆるやかな重み。重すぎず軽すぎず、痛すぎず優しすぎず……ちょうど良い刺激が、ミリアリアを天国へと誘っていく。 「……しあわせー」 「そりゃ良かった」 ディアッカの声が脳内に響いた。 うつ伏せに寝っ転がるミリアリアの上にまたがるディアッカは――これまた機嫌が良い。 両手で、壊れないよう優しく、それでいて、少しだけ力を入れて、背中を押す。 ――マッサージだ、要は。 CICオペレーターとして、いつもモニタとにらめっこのミリアリア。おかげで肩や背中はバンバンに張ってしまい、ついには頭痛まで起きてしまった。 それを言ったら――これだ。 突然部屋に連れ込まれ、何の説明もないまま押し倒され……おかげで一瞬、本気で身の危険を感じてしまった。 相手はディアッカなのに。 「あんた才能あるわ」 「じゃ、今後はミリアリアの専属マッサージ師になろうかな」 「それいいわあ……」 あまりの気持ち良さに、声もうっとりしたものになる。 それがまた、ディアッカのいたずら心をくすぐった。 「いつまでにする?」 「なにが?」 「専属期間」 「……なんだ、期限付きかあ……」 |