[緑のサンタ〜]の後、ディアッカとミリアリアは…


12時を告げる鐘が鳴り響きます。
それは、日付が変わったことを意味する鐘でした。
12月25日が終わります。
そう。クリスマスが終わったのです――






【サンタdaファイブ・フォーエバー】
-ディアッカ×ミリアリアU-








「お疲れ〜い」
「お疲れさま、ディアッカ。はい、コーヒー」
「お、サンキュー」

聖なる夜が終わり、サンタ事務局にサンタグリーン・ディアッカが帰ってきました。彼を出迎え、温かいコーヒーを渡したキラは、すでに着替えを済ませています。事務所の中を見ると、ほとんどの事務局員が集まっていました。
そんな中、ディアッカの顔を見つけたイザークが、怒りの形相でやって来ました。

「遅いぞ、ディアッカ!! どこで寄り道をして来た!」

どうやら、帰りが遅くて怒っているようです。

「してねえって。これでもマッハで帰ってきたの」
「それにしては、もう20分も過ぎてますけど……」
「サンタだって、信号に引っかかることだってあるだろさ」

続いてやって来たニコルの問いに、ディアッカは顔を覆います。

「随分間抜けなサンタだな」
「へいへい。すみませんでしたー」

最後に顔を見せたアスランの言葉が降りかかる頃には、もう好きに言ってくれ、とばかりに投げやりになってしまいました。


クリスマスが終わりました。
今夜で、今年のサンタ事務局の業務は終了です。これから打ち上げという名の忘年会を行い、彼らは今年を終わらせるのです。

「まあまあ、その辺にしようよ。ほら、ディアッカ。準備終わるまでまだ時間かかるみたいだから、ゆっくり着替えてきなよ」
「あ……打ち上げな、悪いんだけど、俺――」

と、頷いた時でした。ディアッカの懐から、けたたましい携帯のマナー音が響きました。


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