演習終盤


春野さんを移動させた後、今後をどうするかを考えながら森?林?の中を歩いていた
うずまき君かうちは君を探したいけど時間もなさそうな気がするし、異性と話すのも苦手だしなあ・・・・とか森(仮)をウロウロしながら考える

ふと、背後に微かな気配を感じ、気配が感じた場所に向けクナイを投げると先生が出てきた
まさか先生とは思わず驚くが、相手は敵、すぐに距離を取る
だって先生が気配出しながら来るとは思わないじゃん・・・たぶんワザとなんだろうけど
背負っている刀を鞘から出し、構え戦闘態勢にはいる


「お?やる気満々じゃない?」
『・・・・』
「さっきは逃げたから戦闘向きじゃないのかと思ったけど・・・」

先生が喋っているのを遮り、右の腹を狙い刀で切りつける
先生の話しに返答できないから話し逸らしたとかじゃないからね!嘘です、返答できないから無理やり戦闘にいれました、はい

先生は私の刀をクナイで受け止める
後ろに飛び、頭や左の腹や足など狙い、次々に切りつけていく
だが全ての攻撃をクナイで受け止められていく
私の力量を見ているのかまだ反撃はしてこない

「思ったより、力が強いのネ・・・!」

先生が時々微かながら顔を歪める
自分で言うのもなんだが、力にはかなり自信はある
むしろ自分はパワー系だと思っている
何故こんなにも力が強いかと言うと、私はごく普通の家庭から生まれたので、特別忍術が得意などないからだ
チャクラは元から多くあるか、成長しなければ増えない
その点体術は力をつけたらつけただけ、強くなれる
だから私は体術重視にした修行をした
まあ、忍術が下手だとか、チャクラが少ないとかもない、たぶんどちらも平均はあると思う、たぶん

いくら先生を切りつけても全て防がれるので、一旦距離をとる
地面に刀を突き刺し素早く印を組む
何度も練習したのでかなり早く組めているとお思う

『水遁・水弾!』
「へぇ、レイも忍術使うのか・・・」

印を組み終え、右手で突き刺した刀を抜き左手の人差し指と中指を先生に向け、指先に回転をかけながらチャクラを集める
ピンポン玉より二回りほど小さいぐらいの大きさの水の球体が指先にできる
先生の顔の横を狙い、水球を放つ
高速で発射された水球は狙い通りに先生の顔の横を通り後ろの木を貫通して消えていった
よし、今日は調子がかなりいい
私がオリジナルで作った水遁の忍術、簡素銃みたいなもの

「初めてみる術だな・・・オリジナルか?」
『・・・・』

足や腕、肩、腹などを狙い撃つが、ギリギリで避けられていく
動きを予測し、軌道を修正しながらどんどん撃っていく
水球がかすめ先生の服が破れる
先生は避けるのに必死なのかこちらには近づいてこれない
今まで体を狙っていたが狙いを一気に変え、鈴を狙う
水球が紐にかすり、ひとつだけ鈴が落ちる

「なっ・・・!」

銃撃を止めずに、徐々に距離を縮める
先生を鈴に近づけないよう、水球を撃っていく
先生との距離が2mぐらいに近づき、刀を構え一気に距離を詰め思いっきり刀を横に振る
クナイで防がれるが、力に耐え切れず先生が吹っ飛ぶ
大の男を吹っ飛ばすほどの力込めたので手が痺れたが、それを堪えながら落ちた鈴を取ろうとかがむ

「はい、おーわり」
『ぇ・・・!?』

気づくと首元にはクナイが添えられていた
ピタリ、と体が止まる
先生を吹っ飛ばした先から足音が聞こえ、そちらに視線だけを動かして見ると先生が歩いてきて鈴を取っていく
え、ちょっと待て、なら後ろにいるのは誰だ

先生が鈴を取ったら何故かクナイが外さた
とりあえず距離をとるため前方に飛び状況を確認するため先生の方を見ると、先生が二人いた
鈴を持っている方は所々服が破れており、クナイを持っている方はどこも破れていたりしない

『影、分身・・・?』
「お、あたり」

そう先生が言うと鈴を持った方の先生がポフン、と音と煙を出し消えていった
いやいやいや、お、あたり、じゃないよ
生徒相手に影分身使うとか・・・
先生が本気出していないとは分かっていたが、影分身ってたしかオリジナルより力を抑えられて作られてるよね・・・

同じ手はもう通用しないと思い、とりあえず刀を構え先生に向かおうと思った瞬間
ジリリリリリ・・・
遠くで目覚ましの音が鳴った

「お、終わったネ」
『・・・・』
「よし、集合場所に戻ろうか、ほら、レイも行くよー」

ま、まじかよ・・・
あんなに苦労したのに何の収穫もなく、アッサリ終わってしまった
しかもあんだけ頑張ったなのに相手は影分身だったというオチ
・・・・・パト●ッシュ・・・なんだか僕疲れたよ・・・




先生が背を向け歩きだしたのを見て思わず出そうになったため息をこらえ、かなりの離れた背を追うように私も歩き始め集合場所に向かう

(やっと終わった長かったような短かったような演習)



 
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