02


そしてまた目を開けたら。やけに生暖かい水の上に浮かんで、灰色味がかかった天井を見上げていた。

「…………え?」

無限ループって恐い。え、何これ、もしかして夢じゃないの?それともこれは夢のなかの夢?
ぷかりぷかりと水の上に浮かびながら自分で自分のほっぺたを軽くつねってみる。痛い。でも何も変わらない。

「うそでしょ」

夢なんかじゃなくて、現実だこれ。だってほっぺ痛いもん。
呆然としながらも、とにかくどこか陸地へ行こうと、ぷかぷか横に浮いてた体を縦に直す。するとすぐにぺたりと足が地面についた。どうやら、ここの水深は直立した私の膝ぐらいまでしかないみたい。浅いな。

「…………ん?」

なんで裸足なんだろう。
よっこいせと立ち上がって、自分の服装を確かめる。さっきまで学校の制服と黒タイツと上履きだったはずのそれは、何故か白タイツと、腰の所をベルトで止めている被るタイプのミニスカみたいな不思議な黒い服になってた。……ってちょっと待って?なんか私の肌、褐色になってる。ささやかだけどあった胸も……しかも、なんか、股間に違和感。恐怖にごくりと息を飲んで、恐る恐る服っていうかタイツをめくる。

「…………!」

なんかナマコみたいなのついてた!

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