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謎の二人が、気配を殺してドアの内側に待機してるのがわかる。意味ない意味ない、存在感をひしひしと感じるぜばーろー。しかしめんどくさいな、殺す気はないみたいだけど危害加える気まんまんだろうなぁ。まぁ痛いの嫌だから抵抗はさせてもらいますが。

「・・・・・・」

写輪眼をしっかり発動させつつ、そらいちにの、さん!ドアノブをがちゃりと開けて、一歩中に入れば直ぐ様襲ってくる二つの気配。うーん容赦なく体を動かせなくさせる場所を狙ってきてる、完璧拷問コースに間違いないね。
でも甘い、慢心はいけないよ?特に迷彩ポンチョ着てるお兄さん!

それでも常人には対応できない速さで前から後ろから迫ってきていた両手をぐわしと掴んで家の中へと一本背負い。いったい何を隠し持っているのか廊下がへこんだような音と、背中を強打したせいかぐえっと呻く声がしたけど今は気にせずもう一体影分身を出して赤髪の男の方を押さえ込まさせ、私は近くのポンチョの方を捕まえた。素早く両足を太ももで挟み込み右手で両手を拘束する。左手で頭を床にごりごり押しつけながらアイアンクローをかまし、これ以上力を込めれば折れる所まで腕を折り曲げてやれば観念したのか体の力を抜いたのがわかった。うん、いい判断だ。何が目的かは知らんがこんなので怪我するわけにはいかないもんな。