「姉ちゃん!だましたな!」
「はうっ!なんですぐに来てるんですか!」
「俺にもよくわかんない」
「そうですか、慶治さんと言い波長があってるんですかね」
「波長?」
「こちらの話です。しかし金髪くん!私はもうケーキを食べ終えてしまいましたよ!ふはははは」
「金髪じゃない!俺はナルトだってばよ!」
「私は朱里です」
「よろしくってば」
「はいよろしく。ではお近づきのしるしに、さっそく押し入れの中にはいってみてくださると嬉しいです」
「うん……ってもう騙されねえってばよ!」
「反応がかわいいですねぇ、さすが男の子」
「う?うん?」
「髪の毛がわふわふです」
「わふわふ?」
「わんこのようだってことですよ、ナルトくんは見事な金髪してますね」
「……えへへ」
「ちゃんとリンスしてますか?」
「りんす?」
「してなくってこれだと?恐ろしい子……すずめさんに匹敵するわふわふ感です」
「すずめさんって誰?」
「私の知り合いのかわいいチルットさんです」
「ちるっと……」
「青い洋梨にアホ毛をつけてその周りにわたあめをつけたような容姿をしています。かわいらしいのですよ」
「説明の仕方に悪意を感じる」
「そうですか?見たままをいってるだけですが。あ、写真みます?」
「うん……ほんとだ、洋梨みたいな鳥だ」
「でしょー」
「新種?」
「いえ、別世界の鳥です」
「ふぅん……」
「よくわかってないでしょう」
「うん」
「素直な子は好きですよ」
「……ほんと?」
「ええ。なんですかその捨て犬のような目つきは、かわいいですね」
「俺姉ちゃんの事、今一理解できそうにないってばよ」
「まだ二回しか会ってないのに理解できたらすごいですよ」
「そうだな」
「ええ」
「じゃあ俺帰るってば」
「はーいさようなら。お土産にうまい棒を持って行くといいです」
「ありがと!じゃあな!」
「ナルトくんばいばーい」
「朱里姉ちゃんばいばーい!」