「ねぇ・・・あんた何者?んでここはどこ?」
「あ、またお客さんだ。うわー超コスプレ!なんでポンチョなんですか?」
「質問に答えないと首掻っ切るからね」
「いや掻っ切ってもいいけど、そしたら帰れないですよ」
「脅す気?こっちは拷問しちゃってもいいんだぜ」
「やだ怖いこのお兄さん。あそこの押し入れくぐれば帰れるからさっさと出てってください」
「・・・・・・あのさ、質問に答えてっていってるじゃない。別に俺様帰りたいとは言ってないよね、ここはどこなの?」
「痛い痛い!息できないよ!ここは私んちだよ!見て分かれよ!」
「わかんないからきいてんだよ」
「・・・・・ですよね」
「俺様をここに拉致して、何が目的なの?」
「いや、お兄さんこそなんで私の家に勝手に入ってきてんのって感じですよ」
「は?」
「え?」
「俺様別にわざわざ入ってきたわけじゃなくて目が覚めたらここにいたんだけど」
「うんうん、皆そういうんだよねぇ。霊能力者にお払いしてもらおっかしら」
「は?」
「いやこっちの話。とりあえず、さっきもいったけど帰るならそこの押し入れを・・・」「入ってどうなるんだよ」
「え・・・わかんないっす。私が見ると普通に上に布団、下は空洞な押し入れなんだけど、皆入ったら出てこないんで案外ユートピアが広がってるのかも」
「ゆうとぴあ?怪しすぎる、入るわけないだろ」
「私としてはさっさと帰ってほしいんですけど?あともっかいユートピアっていってみてください」
「・・・・・・いってどうなんの」
「いや発音が可愛かったんで」
「ぶん殴るぞ」