「あ」
「あっ、あなたは迷彩ポンチョ!」
「なにそれ、俺様の事?」
「ええ、だって名前聞いてませんし。慶治さんから猿飛ってのは聞きましたけど」
「……いまさらだけど、俺様は猿飛佐助っていうの。あんたは?」
「朱里です。この前の塩や砂糖は役に立ちましたか?」
「うん、色々と使わせてもらったよ。旦那が砂糖に興奮してもう大変で大変で」
「旦那……?男色の方ですか」
「ちがうちがうちがう。俺様普通におんなのこがすきだから」
「貞操の危機……」
「あはー、朱里ちゃんは殴られたいのかな」
「そうやってすぐに暴力に訴える!お母さんそういう子に育てた覚えはないですよ」
「あんた俺様の親じゃないだろ」
「一回いってみたかったんです」
「あっそう……」
「ええ」
「今日もさぁ、出会えたついでに砂糖と塩買っていきたいんだけど。今回はちゃんと金子があるよ」
「生憎慶治さんに大部分あげてしまったので、今我が家には私がつかう分しかありません。一緒に買いに行きます?」
「……外にいくの?」
「ええ、30分ほどでもどってこれますから待っててもらってもいいですけど」
「いや行く。ちょっと気になるし」
「じゃあこれに着替えて下さい」
「なにこれ?」
「こちらの服装、ズボンとTシャツです。下着は……ふんどしですか?」
「あんたは恥じらいを持つべきだよ」
「?好きでもない人の下着や裸を見たって何とも思いませんよ」
「……それはそれで傷つくね」
「なに女々しい事いってるんですか、いいから着替えて下さい」
「はいはい」