「あの……そこの御仁、失礼ですがここはどこでござろうか……」
「はっ、ジャニーズ」
「じゃ、じゃにいず?」
「いえいえ何でもないです。ここは私の部屋で御帰りはあちらです。まだ誰もこれで帰ってくれた事ないんですけど、様式美というやつですのでお気になさらず」
「はぁ……」
「ざっくり噛み砕いていっちゃうと私の部屋は異空間の扉がばんばんひらく最高に糞な空間でしてね。お兄さんはそこにのみこまれちゃったというわけです。大丈夫ですよ、すぐに帰れますから」
「ほ、本当でございますか!どこをどうやれば帰れるので?」
「お兄さんはいい人ですね、私の話をちゃんと聞いてくれます。格好はどこぞの戦隊ヒーローみたいですけど」
「某の名前は真田源次郎幸村と申す。これは真田家の赤揃えでござる」
「ほえー、すごいです。えー、源次郎と幸村どっちが名前でしょうか」
「幸村とよんでくだされ」
「わかりました。えーとですね幸村さん、お帰りはあちらの押し入れの中になります」
「押し入れ……中に入ればよろしいのか?」
「はい」
「何もないように見受けられますが」
「押し入れの扉を閉めて下さい」
「は、

「はいだれもいませーん。これドッキリに出したらお金もらえませんかねー」