『出さなくてもイけるから心配すんな』
快気祝い?エロ





「んっ……! アッ、」
「相変わらず、敏感だな」
「んん……ぅ、」
「三擦り半も夢じゃねえわ」
「はぅ! や、そこ、」
「そのうちやってやるよ。俺が」
「あ、あーーっ……」
「ちんぽの先ぐりぐりされんの好きだろ? ほら、親指入っちまう」
「ヤーーッ!? 痛っ、イタ、んあ」
「痛いわりにヨさそうだぜ。見てみろよ、腰振って。爪先伸びてんよ? イキそうなのか?」
「ん、んぅ、ハァッ、イク、いきそっ、」
「早すぎんだよ。コレつけとけ」


 まさに上り詰めるそのときに、

 パチン、

「アッ!? ヤァァァアァァ!! 出したいっ、出したい!」
「出さなくてもイけるから心配すんな」

 コックリングがキチキチと締め付けてくる。出口をなくした欲が、内臓を掻き乱す。

「アーーーッ、アァァアァァァ!! ダメ、ダメーーッ!」
「どんなかんじ? キモチイイ?」
「とま、とまんなっ、アーー!? また、イクーーーッ!? ヒィィいぃいぃぃ!?」
「空イキしまくり。やらしい奴」
「あっ、アッ、アーーッ!? も、やら、も、らひらい」
「おーおー、舌回ってねーぞ? もう少しキッツイのやるよ」
「〜〜〜〜ッ!? ア、ア、や、やァァァアアァアァ!?」
「ケツマンコに入った指美味しいって言ってみな?」
「―――ッ!! あ、うぁ、ヒィッ」
「言えよ」
「あっ、あーーッ!? そこダメ、そこダメーーーッ!?」
「言え」

 恥ずかしい言葉を何回も叫ばされ、顔は涙と涎に汚れて、尻の下は訳のわからない体液でベタベタになり、なのに出させてもらえず、声が枯れるまで俺は鳴かされ続けた。

 嬉しくて、幸せで、

 おかしくなりそうだ。





 屯所の私物を片付けていたら、近藤さんが露骨に不満顔で何度も邪魔してきて困った。
 今じゃなくても全然間に合う書類持ってきたり、やたら『おやつ』勧めてみたり。子どもか俺は。
 要するに行かせたくないんだろ。

「嫁に出すような気分なんだそうで。寒気がすらァ」

 総悟は苦虫を噛み潰したみたいな顔で吐き捨てた。

「つか、なんで俺の部屋にいんだよ!?」
「アンタの部屋じゃありやせんぜ。俺が住んであげまさァ、有り難がれ」
「どっちでもいいけど。仕事はここでするから。散らかすなよ」
「だそうですぜィ。安心して嫁に出しやしょう、ペッ」
「部屋で唾吐きやがったよコイツ!?」

 引き止められるのは嬉しかったし、総悟(一応)や、何より山崎が喜んでくれたのが嬉しかった。

 坂田はあの日、何事もなかったように万事屋に帰った。
 その代わり翌日、突然屯所にやってきて、土方くんいる?と門の向こうから声を掛けたそうだ。
 もちろん全員坂田の顔を知っていたし、拘留してたのも知ってたからだいぶ待たせたらしい。俺の耳に入ったのは、坂田が来てから一時間近く経っていた。

「悪……」
「いーよ。それより引っ越さねーの」
「……」
「早く引っ越さねーの」

 ムッと口を曲げて、半開きの瞼、でもその奥には

 透き通った紅色。

「俺と一緒に住むんじゃねーの」

 体裁とか頃合とか、一切考えなしの傲岸不遜さ。
 でも、そこが好きだったりする。

 すぐに総悟が屯所中に触れ回り、近藤さんの知るところとなったけど、坂田は『何が悪い?』と本気で聞き返していた。


「トシ……ほんと行っちゃうの」
「だって、住み込みって決まりはねーだろ」
「そりゃそうだけどさぁ。同じ釜の飯を食う的な?」
「アンタだってお妙を射止めたら、道場に住むって言ってただろ」
「そりゃあさ! お妙さんは可憐な女性だし? 男所帯に紅一点なんて……」
「違う赤に屯所が染まるとこなら想像できる」
「え? どういう意味? ちょ、お妙さんは……や、違う、おまえのコト! 万事屋がここに住めばいいじゃん!」
「……ここ、プライバシーがいまいちだし」
「別に見られて困るモンある? 男同士……あ、」
「……ゆっくり、シたいし」
「!! ごめん! あの、アレ、」
「風呂でベタベタしてるとこイキナリ見られたら、さすがに気まずいし」
「ごめん! わかったから! ごめんな!」
「俺、おっきい声出るし」
「もうやめて! 俺が悪かったから!」


 近藤さんはこれで振り切った。
 あいつの言葉通りに言っただけなのに。いや、あいつは本当にそう思っただけなんだけど。
 少し万事屋から遠くなったけど、そんなわけでそれなりに壁の厚いところを借りた。防音には、させてもらえなかった。


「聞かれるくらいがキモチイんだろ? このヤラシイ躯は」
「や、やぁああぁ……、も、ださせて、らひたい、ね、も、おねがひ……あーーっ、」
「まだイけんだろ。勃ってるしよ」
「もっ、イきたくないーーッ! あ、あ、イヤーーーッまた、またクルーーーっ!?」
「すっげえ……締めつけ、」


 躯の奥に何度目だかわからない熱が打ち込まれた。それさえ苦しい。


「勃たなくなってきた?」
「ひ、ひゃ……も、ビリビリする、からぁ、」
「そろそろ外してやろうか。コレ」
「ヤーーッ!? 引っ張るのヤ、イヤァァァアアァアァ!? う、動かないで、」
「ところてんってヤツ、教えてやんよ」


 銀時は手荒くコックリングを取り去ると、もうイきすぎて垂れ下がった俺の性器を素早く口に含み、


 じゅるるるッ



「イヤァアアァアアァァァ!? ダメーーーッ!? も、出ないィィイイィィッ出ない、たすけてーーーッ!?」






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