3 授業中に私語 「ねえなんで都合よくおめーらと席近いの。呪われてんの俺」 「呪ってなどいないぞ銀時。お前が馬鹿だからいつ当てられてもいいように、俺たちが囲んでやってるのだ」 「嘘つけ! オメーしょっちゅう当てられて『今どこ!?』とか騒いでんじゃねーか!」 「やっぱりヅラを隣に配備したのァ間違いだったな。次は俺が銀時の隣だ」 「いやいいって。オメーが前のほうが黒板見えるから。辰馬とか来られると全然見えないから」 「大丈夫ぜよ。ワシは大抵寝ちょる」 「じゃあ包囲網の意味ねえだろがァァァ!?」 「坂田、静かにしろ」 「ちょ、なんで俺のせい!? こいつらはスルーなわけ!? あったま来た、俺もう寝る」 「あっ、次当たるの土方ぜよ」 「マジで!? おめーら静かにしろ物音ひとつ立てんなぶっ殺すかんな!」 「え、土方って英語苦手だよな」 「そんなことありません! 土方は英語ペラッペーラで音読なんて屁でもないからね! ネイティブも真っ青だから!」 「坂田、いい加減にしろ。土方読めないだろうが。代わりにお前読め」 「ぷくく、残念だったなァ銀時。ペラッペーラの土方の英語聞けなくて」 「こないだshineを『シネ』って読んでおったがな」 「うっせーよんなの、かわいいミスだろ! 黙れよおめーら……じゃ、坂田銀時イキマース! If you would miss your site, you have to……」 「坂田英語うめーなぁ」 「そ、そうだな……」 「洋楽が好きで、聴いてるうちに覚えたそうでさァ」 「あ、そう……」 「未だにpageを『パゲ』とか言ってる誰かさんとは大違いですぜ」 「あれはマズイですって土方さん。喧嘩売ってますって」 「違えぞ!? あれはたまたま……ッ!」 「うっせーな、とっとと旦那に『英語教えてくださいご主人様』って言ってこい、そんでケツ引っ叩かれてアンアン言いながら覚えてくりゃいいだろィ死ね土方」 「だァァァれがアンアンだゴラァァァ!?」 「あっ、先生! 俺もう一回読むから土方怒んないで! お願い!」 「「「「「「……………」」」」」」 「お、おう……とりあえず、座らないと殺しちゃうぞ」 英語教師は星海坊主! 前へ/次へ 目次TOPへ |