1 課題をする


「銀時、昼飯行くぜェ」
「今日は購買だな俺、金ないもの」
「奢ってやるから学食……」
「イヤ! いい。高杉に奢られると後がコワイ。なんか」
「取って食やしねーよ阿呆」
「いやイイデス、アリガトウ」

「どうせ土方と食おうってんだろ」
「えっ!? そんなんじゃアリマセンよなに言っちゃってんの!? つか土方に聞かれたらどうしてくれんのいい加減にしてくんない!?」
「阿呆だなテメェは……学年中が知ってんだろ」
「土方は知らねえんだよ! 奇跡的に!」
「奇跡的な馬鹿なんだろうな、アイツ」
「そんなことないから! 土方は頭いいから!」
「もういいわソレで。放課後どうする?」
「あー、別に予定はないけど」
「ゲーセンでも行くか」
「うーん……いいけど俺麻雀やりたい」
「バッカテメェ、ゲーセンといやぁ太鼓だろーが!」
「アレは中坊で卒業したんだけど。俺的には」
「中坊んときより難しくなってんだぜ!?」
「いやソコ目ェ輝かして言われても。俺はオンラインで麻雀やってるから、オメーは太鼓叩いてろよ」
「なんでだよ!?」
「なんか可愛いじゃん、太鼓ポコポコ叩いて喜んでる高杉くん! 女子に写メってやろっと」
「そうじゃねえよ」

「ところでゲーセンは置いといてだな、銀時」
「あん? もー、今度は何なの!?」
「テメェ明日の課題、忘れてねぇか」
「ああ。ダイジョーブ」
「は!? やったのか!?」
「これからだけど」
「ははっ、そんなこったろうと思ったぜ。写させてやらんでもないがその代わり、」
「いいってば! 太鼓だろ!? 俺は麻雀やりたいの!」
「ヤりたいだって、銀時のえっちィ」
「オメーがやると可愛くねえんだよ!? つうかえっちィって、おめーだってヤルことヤってんだろーが!?」
「ヤってねーし」
「嘘つけ、あの金髪の2年! 来島だっけか」


ガラッ、


「あ、ひじかた……?」
「坂田。課題のノート、」
「えっ、わざわざ!? おま、部活は!?」
「坂田に渡してから……」
「ちょ、いつから居たの!? たった今って言ってお願い!」
「ヤりたいとかヤるとかえっちィの辺」
「それ限られてるよね!? その前も聞いてお願い! 俺がやりたいの麻雀だから!」
「べ、別に聞いてねーし! 麻雀でもえっちィでもヤればいいだろ! 俺はかかか関係ねーし!」



ビシャン!



「はーん。最近俺にノート借りに来ねえと思ったら、土方に借りてやがったのか」
「ああああいつのほうが字がキレイなんだよ!」
「ほーう。土方って近藤にもノート貸さないらしいぜ」
「ホント!?」
「嘘」
「ちょ、やめて。銀さん傷ついた。立ち直れないからゲーセンパス」
「ちょ、待て! テメェのハートはそんな繊細じゃねえだろうが!? ゲーセン行って立ち直れ」
「無理。ガラスのハートだから。打たれ弱いから」
「……」
「明日なー」


がらがら、
がらがら



「俺だってガラスのハートなんだっつーの、腐れ天パが」






前へ/次へ
目次TOPへ

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -