「調子に乗りました」


今日の銀ちゃん
喧嘩をした勢いで嫌いだと散々言ってしまった。向こうが部屋に篭ってしまったので謝ろうとドアを開けると涙目で思い切り睨まれた。慌てて謝ると抱き着いてきて「好きって言ってくれたら許す」と小さく呟く。ごめん、大好きだよ。
#今日の二人はなにしてる
shindanmaker.com/831289



「で、嫌いじゃないの? 銀さんのこと」
「ぐすっ、ひぐっ、きら、嫌……きら、ううう、」
「嫌いなの?」
「きっ……ギライだ……うわあああああん」
「ふーん。俺も嫌いかな」
「!?」
「だってさ。例の部屋ってわかりきってるだろ、嘘でも言えば出られるのわかってんのに言えねえってどうなの。アホっつーかバカ? もう少しアタマいいと思ってたんだけどなあ」
「……」
「がっかり。嫌い」
「……そうか」

 バタン

「おい、ちょっ、せっかく出てきたのにまた入んなって! そこ一人で入ったら出られなく……おい土方ァァア! 嘘だよ嘘、ちょっと言ってみただけ! ごめんて、土方! とおしろう!」

 ドンドンドン
 しーん……

「土方、ごめん。嘘だからここ開けて?――っつーか開くのコレ大丈夫なの……?」

 ガチャ、

「開いたわ! よかった、土方ごめん……」
「……」
「ごめんなさい。嘘です」
「……」
「あの、出てきてくれる?」
「……ていえ」
「なに?」
「すきって、いえ」
「え、」
「そしたら……許す」

 ぐすっ、

「ひじかた」

 ――ごめんね。
 大好きだよ。





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