守秘義務


「最近入隊希望者多いなぁ」
「いんじゃね。使えねーのは落とせばいいし」
「いいけど隊士があんま多すぎても困るし。だいたい選抜試験に時間掛かってさあ。銀時もやれよ試験官」
「やだ。面倒くさい」
「トシがやってるんだけど、なんか入隊希望者がトシのことガン見すんだよね」
「……」
「お前のせいじゃね?」
「……やっぱやるわ。試験官」



「入隊を希望する諸君、今日はご苦労。副長の坂田です」

 うーっす、よろしくーっす

「実技試験は通ったんだよな。沖田とか斉藤にコテンパンにされたと思うけど、気にしないように。今ここにいるってことはぁ、死んでないんでぇ、諸君は多少見込みがあります」

 どもども、あざーっす

「さて、ここからは面接試験でーす。面倒くせえから集団面接にします。えー、真選組はぁ、機密事項がゴロゴロ転がっててぇ、並の職場より口が堅くねえとぉ、一緒に仕事なんざ危なくてやってらんねーのでぇ、その辺りを見せてもらいます。心してかかるように」

 はーい、わっかりましたー

「第一問。ここに生まれてこのかた見たこともねえくれえ美人で、かつイヤラシく、しかもヘンタイな奴がいたと仮定します」

 シーン……

「想像できましたかー。時間取るんで、そーいう奴を想像してください。いいですか、諸君が望みうる限りの別嬪さんでナイスバデーな奴が、諸君の想像の及ぶ中でも、言葉にするのも憚られるくらい極限のイラヤシイかっこしてます」

 ざわざわざわ、ごくっ

「ハイ時間です。前列右端のアナタ。どんなのがどんなカッコしてるとこを想像しましたか」
「えっ! 言葉にするのも憚られるくらいって今言っ」
「そういう敵がいたらどうやって報告すんの。減点」
「じゃあ、ええっと、黒髪ロングのぉ」
「不合格。帰っていいよ」

 どよどよどよ

「じゃあその隣のキミ。同じ質問です、どうぞ」
「若くておっぱいデカ……」
「不合格。次」
「自分っパツキンがいいです!」
「不合格。次」
「腰が細くて尻のデカい……」
「不合格」

「ダメじゃん。なってねーな、全員聞くと第一問で全員不合格になっちまうからもういいや。第二問いきます」
「ええっ!? そんな不公平な!」
「あれ、まだいたの。世の中不公平なことばっかなんだよ、理不尽でも耐えなきゃいけねーことばっかりなの。寺子屋卒業したら公平性なんてだーれも考慮してくんねえんだよそれでも生きていかなきゃいけねーんだよ。でもキミはラッキーだったってことで、座っていいよ。第二問やってく?」
「はいっ、」

「じゃあ第二問。その別嬪でナイスバデーでいやらしいカッコしたのが、キミに『疼いて堪んないのぉ、お願いぃんココさわってぇ』って目に涙溜めて縋ってきました。触りますかどうしますか。はい、一番前のアナタからどうぞ」

「触りますッ」

「不合格。若いからしゃーないかもしんねえが、早過ぎる。次」
「じゃあ触りません!」
「ただ触んねーんじゃダメなんだよ、不合格。次」
「ええ……じゃあどうすりゃいいんですか」
「えー真選組はぁ、各々が咄嗟に適切な判断をすることが重要になってきます。敵に襲われたときィ、いちいち上司に対応を聞きますか? 死にますよアナタ、不合格」
「……見、ます」
「うーん、パッとしねえなぁ。保留。次の人」
「とりあえず敵の罠じゃないかと疑って、様子を……」
「そういうの聞いてない。出題者の意図を読み取れてないから不合格。次」
「えー……じゃあ俺も見ます」
「どこを?」
「え……顔?」
「不合格。つーかキミの頭ン中でぇ、いやらしいカッコってどうなってんの。服着てんの着てねーの? ハダカだとしたらハダカなのに顔見んの。積極性に欠ける。次」
「は、裸を想定していいんですか!」
「いいとも悪いとも言えません。答えはキミの胸の中です。で、どこを見ますか」
「えっと……おマン」
「不合格。真選組をなんだと思ってんだ、○ンコがおいそれと見られると思うなよ。警察官の不祥事はぁ、世間的にも大問題になるのでぇ、ダメです。次」

 足! 胸! お腹! 目!………


「なんだなんだ。だらしねえ野郎ばっかりだな。頭使え頭。真選組はぁ、バカばっかですがぁ、生きるための知恵はぁ、全員生まれながらに持ってると言っても過言ではありません。じゃあ最後のキミ。どうですか」

「まず自分の考えた別嬪は、着衣のままです」
「ほう。そんで?」
「触ってって言われたら、『触ってほしいところ出して』って言います」
「よし! 合格ッ! じゃあキミにだけ第三問。別嬪さんが触ってほしいとこを出しました。キミが触ってあげたらアハンウフンで大変なことになって、それはそれはヤラシイ姿を晒しました。キミはそれをどうしますか!」
「動画に撮って後でひとりで鑑賞しますッ!」
「おめでとう。キミは今日から真選組の隊士だ。辛いこともあるだろうがぁ、乗り越えればいいこともありマス。それを明日の糧にしてぇ、長く勤めあげることを祈ります。では合格者一名、別室へ。こっちこっち」


「あ……ぎんときっ、バイブ取ってぇ! も、イけないっ出ないよぉ! イきたいのっ疼いて堪んないのぉお願いぃひんココ、ココさわってぇえ! イかしてぇぇ、うえぇ」


「こういうのが生で見られるけど、口外したらどうなるか。キミはわかるだろうな?」
「せ、切腹、です」
「その通り。撮影は許可されている。ただしマスター動画はすべて俺に提出すること。提出すれば金一封、隠し撮りしたら切腹って決まってるから。あ、踊り子サンに触るんじゃねーぞ。コイツは俺ンだ。わかったな」
「はいっ、」


「やだぁ! さわって! おれのちんぽにさわってくらはいっ、坂田ふくちょおっおねがいぃぃ、ひぃぃいん」


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twitterの産物より。
竜田様サボってこんなことやっててサーセンww
ありがとうございます(^q^)



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