年の数だけ幸せを


「おにはー外。ふくはーうち、っ、と、ほら頑張って」
「あああっ! まめ、じゃな……それっ」
「豆だよ。まあるいし、鬼退治してくれるし。服は――いらねえか」
「フクだめ、福欲しい! なあっ、もう、見廻りの時間で、はううぅう!」
「年の数だけ豆食べるって言うじゃん? とおしろうは下のお口でおマメ食べてからお仕事行くんだ? えらいね、まめだね仕事熱心だね副長の鏡だね。俺は豆撒きしたら今日は非番にするわ。あ、そうだ」
「や、やだ……これ、じゃ、あるけないっ、おなかっ、ぱんぱん…くるし、」

「もしもし神楽? 俺おれ。寝てたか? 今日は万事屋寄れそう? 俺も寄るからさ、豆撒きしようぜ。新八にも言っといて。晋ちゃんに行くって一応、」

「あああッ行かないで! おれっ、急いで仕事して帰ってくるから銀時は万事屋しゃんには行かないれ……おマメ、もっとください、十四郎のおクチにッおマメ……ああ!くるし……」


「年の数だけ食べられたな。じゃあ俺の前で全部出そうか。四つん這いになれ。駄犬のポーズするんだよバカ、モタモタすんな……尻突き出せ。なんか言うことあるだろう」

「しっ、しんせぇんぐみのおに、は、おマメがっ、ちゅらいからぁ! おしりからッはきだちて、にげかえりましゅ……とんしょがいち、ねんッ……平和に、過ごせ、ましゅ、ように――アァアアアッ出る! もう出るよぉぉぉ!アナルパール全部出ちゃうよ、恥ずかしいッ、見ないでふくちょぉぉおぉ!」
「みんな見てると思うぜ」
「うしょ、ら! ああぁ、」
「ほーら天井に仲良く三人、襖の向こうは十人以上、廊下側はさすがの俺も数が把握できねーわ。それから盗聴器と監視カメラも仕込まれてんな? オイ動画撮ったヤツは速やかに編集前のを俺の部屋にもってこい。隠した者はただちに粛清する。提出すれば好きな時に何度でも画像再生できる上に金一封だ。どっちがお得か、よく考えて出頭しろ」
「あっ、んんんああ! 出ちゃうッ漏れちゃうのぉお」
「漏れてるね。キラキラパールのおマメが十四郎のお尻の穴からぽとん、ぽとん、ぽとんて、出てくるね? 十四郎、何歳だっけ」
「に、二十……なな、しゃい」
「あれえ、まだ十個も出てきちゃいねえけど、どったの?」
「くるしくて、あああ……出すの、てつだっ、て? くるし、おなかっぱんぱんで、くるしの」
「そういや腹出てねえ? メタボ? なにこれ、何で膨らんでんの? この辺り」
「あああああッ! し、知ってるくせにぃッ、触らな、いでッ、あ、他の、が、出ちゃ」
「知らないよ? 他のってなに、他のオトコの子を妊娠したとか? 何が出そうなの、言ってごらん」
「知ってるくせにぃぃい! 他の男なんかッここ! ここ触らせるわけないだろ! ぐすっ、信じでぐれでねえのが!? なあ、全部出じだい……助けてッもう、腹が限界れっ頼むッ見廻り、遅れちゃ……だざぜでぇ」


「しょうがねえな。仕事は優先だもんな土方副長は。出してやるよアナルパール。でてきたら数かぞえろ」
「あああああ! 銀時ぃぃいッ、銀時のおちんぽでお腹かき混ぜてえ……あ、あ、キモチの、それっあああ!奥にっ、奥におマメ入っちゃうぅぅう!!! 取れなくなっちゃうぅぅう!? ひゃああああああ!」
「ウッ、」
「アアアアッ、銀時のっ、セーエキが! とおしろうのお腹にッ! あ、あちゅい、あちゅいの、とろとろってはいっれくりゅう」
「……くっ、ケツ穴閉めろ。零すなよ」
「あああアァアアア!? も、いいのッ俺はもういいのぉおぉ! イケなっ、もう出ないぃぃい! ヒィィィイ……」

ぷりゅ。
ぽろ、ぽろぽろ、ぼたぼたぼたぼた……コロコロコロコロだばだばだば、


「いち……にぃ……しゃん、し、ごろくしちはち、くぅッ、あああ!じゅ、じゅいち、じゅ、に、じゅさ……あ、出ちゃうッも、わかんない助けて出ちゃうのでちゃう、ぁああぁああ! ぎんときーーーッ!?」
「よし。全部出せたぞ。ちょっと別のもでてきたけど、パールは全部出たから腹ん中スッキリしただろ。仕事してこい」
「あ、少しだけ、休ませて……あしも、こしも、立たね、から」
「俺はいいけど、多分連れの人が許さ」


ドゴーン。パラパラパラ


「散れ散れィ野郎ども。さあ土方さん。まったり楽しい見廻りの時間ですぜィ。まさか副長のあんたがサボったりしねえでしょうね? なに腑抜けたツラしてやがんでィ、ンなツラは旦那にゃ通用しても俺にゃ一切無効ってかむしろ有害なんで、ケツに異物いれてようがクソ漏らそうが見廻り行きやしょう。誘いに来ただけありがてえと思ってくだせえよ。ね、旦那」
「ほんとだよ。ホラ十四郎、『沖田くんありがとう』は? もうマメまきは終わり。シャンと気持ち入れ替えろ。いつまでもだらしねえツラしてっとひっぱたくぞ、早く行け」
「あああっ、そ、ご、ありが……」


「よく躾けましたねえ。恐れ入りやす」
「だからってさわるなよ。あれは俺のだ」
「へいへい」
「でも、今日はほら、あいつ鬼だから。人前に引き摺り回していいから」
「厠は俺といる限り行かせやせんがそれで良いですよね。わー俺未成年なのにぃー、旦那と土方さんに“とらうま”植え付けられたぁ。土方のこと厠に行かせられねーや、スンマセン旦那」
「そんならさ、見廻りの最中に冷たい緑茶とかコーヒーとかがぶ飲みさせといてくれ。厠ナシはリョーカイ。報告は逐一な。じゃ、ヨロシク。沖田くん」
「へーい」


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万事屋晋ちゃんは、
武市が鬼役で健全な豆撒きしてる。



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