ピアス 乳首にはピアス。陰嚢にもお揃いのピアスを三個。穴を開けるとき、土方は泣いた。痛い、そんなところにピアスして誰かに見つかったら恥ずかしい、と。 金のコックリングもつけてあげた。たまには、と細身の貞操帯も用意した。近藤たちと遊びに行くときは貞操帯だ。アナルプラグにも繋がっている。 「トイレで……隣になりそうになって、」 「見せてやればいいのに」 「見られそうになったら、大きくなって、」 「食い込んだの。これが」 「……動けなく、なるかと思った」 可愛い土方。細身のチェーンアクセを素肌に纏って、俺の腕に収まる。可愛くて、いやらしい子。 チェーンは両乳首のリングを繋ぎ、腰に嵌めてやった細い皮ベルトまでひと繋ぎになっている。その皮ベルトにはまた細いチェーンが絡んでいて、土方の両手首の拘束具まで繋がっている。もちろん、股間には陰茎と陰嚢を纏めるリングを嵌めてやった。今度は両足を繋ぐ鎖をプレゼントしよう。 「それから? 沖田くんには気づかれなかった?」 「総悟は、ちょっと気付いてると思う……だって座ったときに、あの、お尻に入れたやつがアソコに当たって、俺、我慢したけど」 「声出したのか」 「出してない、けど! 溜め息みたいのがっ、アッ!」 尻を叩いた。大きな音がして、赤く手形がついた。許しはしない。もう一つ、仕置きをする。今度は、乗馬用鞭。 痛い、と土方は叫んだ。痛い。痛いよセンセイ。 裂けた肌から綺麗な赤い血が流れた。それを啜っては舌で傷を抉り、それを繰り返す。土方の傷は、甘い。 そこからアナルまですぐだ。土方の血を啜った舌で、尻の穴を舐める。土方の尻穴はいつまで経っても柔らかくならず、いつも俺は最初みたいに、とろとろになるまで愛撫してやらなければならない。 何度してもバージン。 俺の部屋では服など着せない。気が向いたらすぐに求め、飽きたら放置。 あっ、と土方は啼いた。気持ちよさそうに俺に身体を預け、目を細めて俺に尻を舐めさせる。そろそろ恥というものを忘れてもいいころだ。 「せんせ、今日も昔の話して」 これが最近の、土方のブーム。 「前にイかせてあげた子の話して」 「んー、もう全部言っちゃったんじゃないかなぁ」 「ええ、つまんない」 「じゃあ、こないだの話ね」 「……えっ、」 「ガッコの子じゃねーんだよ。ま、そーいうバーに行ったらさ。目が合って」 「バー、行ったのか」 「まあな。たまには、お前じゃない子もどうかと思って」 「……そんで、どうだった」 「クールビューティーは間に合ってるからさ。可愛めの子だったし、誘ったらついてきたし」 「クールビューティーって俺のことか」 「そうだよ。とうしろうで、間に合ってる」 「……で?」 「ここに連れてきてさ。このベッドで」 「……」 「脱がせてみたらガリガリでさ。でも、乳首が可愛い苺色で。俺好みの色だったから、泣くまで弄ってあげてね」 「……」 「そういや乳首も大きかったなあ。とうしろうのはピンクでちっちゃいからね。久しぶりに好みの乳首ちゃん弄っちゃった」 「俺のも、弄って」 「ん? お尻はもういいの」 「乳首がいい。乳首虐めて」 嫉妬にかられた土方は、乳首を痛めつけろと命令する。だから俺は、ピアスごと歯を立ててやる。そしてそのまま引っ張り、吸い付き、舐め回す。 いたい、いたいと土方は声を挙げた。銀八せんせ、痛いよ。乳首おっきくなっちゃう。 「そう、その子もね、乳首おっきくなっちゃうって泣いてたなぁ。もう大きいのに」 「あ……止めないで、もっと噛んで……あッ」 「それからね、その子はお臍にもピアスしててね。でもアレは十四郎には似合わないかな。もっと細腰の、華奢な子なら似合うけど」 「ね、もっと乳首ッ、抓って……んあッ」 「おへそ舐めてあげたらね、可愛い声が出て。でも十四郎は乳首痛くする方が好きだもんね。こないだ舐めたら嫌がっ」 「舐めて。俺のもヘソ、舐めて。今日はっ、大丈夫、だから……んんッ」 「そんでびっくりしたんだけど。その子のお股、半分だけつるつるなの」 「……」 「カレシに浮気防止って言われて、剃られちゃったんだって。かわいそうだね。そんなので浮気なんか、止まるはずないのに」 「……」 「ね、十四郎」 「……」 「でも確かにそそったね。なんだかイケナイことしてるみたいで」 「……」 「フェラしてあげても、つるつるが気になってさ」 「……俺もつるつるに、して」 「お前は浮気してもいいんだよ」 「やだ、つるつるにして。銀八」 「今度こそ近藤に見られて」 「あ、やだ……も、痛い」 「どうしたのって言われて」 「ね、せんせ、も、コレ取って」 「パンツ脱がされて全部見られちゃって」 「ああぁ……そんなことしないっ、誰にも見せない、から」 「どこまで剃ってあんのって指で確かめられて、いやらしいねってバレちゃって」 「バラさないっ、やだおれっ、先生じゃなきゃ、やだ」 「お前はそうでもね。沖田や山崎に見つかって、輪姦されたら」 「あっ、あ、ね、せんせ、早くぅ……痛い、コレ嫌、この痛いのヤだから、取っ……」 「もう取れないよ。こんなに食い込んで」 「やだ、取れなくない、取って、キモチくして! ね、銀八ぃ」 「剃ってやるから足開け……自分で」 ぞりぞり、と土方の陰毛を剃り落とす。別の男を抱いたのは本当だ。土方はその話を聞きたがる。そして嫉妬しては自分と比べて、負けず嫌いを発揮する。なんと愛らしいことをしてくれるものだ。 指で柔らかな肉を確かめながら剃り進める。元々穴の周りは手入れしている。もちろん俺がだ。極力恥ずかしい格好をさせて、その部分の陰毛を剃り落としているのは俺だ。 今日は会陰も、陰嚢も剃り落としてしまおう。もちろん土方の可愛らしい陰茎を覆う、案外多めの毛もすべて。 弱い部分を他人の刃物に晒しているというのに、土方はうっとりと目を閉じる。そして喉を鳴らすのだ。 「つるつる、できた?」 「うん。もう少し」 「全部剃って?」 「そうだね。あの子よりつるつるにしような」 途端にさっきまで弄られていた穴がヒクつき始める。足を広げたまま甘く呻く土方は、もじもじと腰を揺する。 「コラ。危ない」 「ね、話の続きは?」 「全部剃ってからね」 「んんッ、まだ終わんねーの?」 「つるつるにしたいだろ」 「んあ……我慢、できな」 「もうちょっとだから。我慢しろ」 「これ外してよぉ……なぁ、銀八」 「黙れ」 コックリングがお気に召さない土方の、際限ないおねだりに些かうんざり。強く脅すと、黙り込んだ。 綺麗に剃り上げた土方の股間は、清潔で柔らかそうに見えていやらしい。隠すことのできなくなった穴は期待に息づいているし、曝け出された陰嚢は少し縮んで、愛撫を待つように見える。 そっとその穴に唇をつける。口づけるように。そして、吸う。土方は何度でも、ここへの愛撫に背中を反らせる。 「それ、から……?」 「んん? ああ、あの子。やっぱり尻の穴は剃ったよ。とうしろと同じ」 「ううッ、んあ……バレ、ちゃう」 「カレシに? そうだね、そうかもね」 「あ、あッ……キモチい……」 「それからは同じ。こうやって、指挿れて」 「ひぃッ……ああ、んぁ、う」 「中かき混ぜてあげて」 「あ、あ、あ! そこ、そこイイッ、ぎんばちッ」 「見ろ、お前のパイパンちんこ。ガチガチだぜ」 「あ、んんッ、言うなぁ……」 「言うって。ホラ。ホラ見ろよ。ちんこ触ってねえのに濡れ濡れ」 「やああ……お尻、キモチからぁ」 見た目の初々しさと反比例した淫乱な反応。 「痛いよ、せんせ、取って…….痛い、いたぁい! ね、取ってぇ……」 自分で乳首のピアスを引っ張り、腰に繋げられた手首のせいで上手く弄れないのに焦れ、泣き出す土方。 「おちんちん痛いの、イキたいのにイケナイの! 取ってえ! いたぁい!」 そのまま放置。後ろの淫穴は蕩けたようだ。そのまま自分で膝を抱えさせ、俺の息子を宛てがう。 「ァ………ーーーーー!?」 「待って、たんだろっ、コレ」 「ヒイィィイイィ! ああああああ」 「先に俺をイかせろ。そうしたら外してやる」 「ァァア……ダメ、キモチ、キモチよお! イキた、イグ、いぐいぐぅ!」 「ダメだ」 「うっ、んん、んっ、は、ハァッ、ぎん、ぱち」 「なんだ」 「そいつ、だ、い、……ッ」 「抱いてねーよ」 「イ、か、……ああッ」 「イかなかった。前でイかせて終わりだ」 「ほ、んと……?」 「嘘ついてどうするよ」 「ああッイっちゃいそ……我慢できなっ、ぎんぱちーーー!」 きゅっ、と入り口が締まる。安心して、集中したらしい。自分の身体をまさぐり、掻き乱し、歯を食いしばって啼きながら土方は懸命に堪えた。が、堪えられなかった。ほっ、と途中で緊張が解けた。見ると、 「あーあ。トコロテンしちゃった」 「んん……ふぁ、」 「イくなって言ったのに」 「ふぅ、うう〜、はあっ、」 「キモチかった?」 「ん……銀八ぃ」 「なんだ」 「全部取ってぇ……」 「はいはい」 装飾具を全部取ってやると、抱きついてきた。 「銀八だ……ぎんぱち、せんせ」 「ん?」 「いろいろ、つけてると、当たって痛いだろ。だから」 「そっか。そうだな。俺は痛えのやだしな」 「うん。だから」 これで、このままシて? 土方のお願いに応えて、身体を密着させたままその胎内に精を注ぎ込んだ。息を詰めて受け止める愛しい人を、やはり普通の方法で愛したほうがいいのかもしれない。 「あれ。ピアスが足りねえ」 「ん? んー。まあ、しなくてもいいぞ?」 「えっ、なんで!? 俺が、き、嫌いに……」 「ちげーよアホ。んだよ少し気ィ遣ったのに……どれだよ」 「ここ。タマんとこの。あ、あった、銀八付けて」 「……もっかいすっか。セックス」 「ん? んう………??」 前へ/次へ 目次TOPへ |