君に問う


「買ってきたぞ。ティッシュと、どうせトイレットペーパーもねえんだろ。あと市販の目薬と飲み薬、チャイナはガキ用だからこっちな」
「ガキひゃらいアル……びぇーくしょッ」
「それから、服に着いた花粉が落ちやすくなるスプレー買ってきたから。デカ犬にぶっかけんなよ。服に掛けんだぞ」
「ひゃあ、いばずぐ土方ざんのぎぼのにぶっがげでぎでぐだざい、ぶぁーくしッ」
「もうやってきたっつの! デカ犬はしょうがねえだろ……一応犬用のカッパ買ってきたけど、入んのかコレ。デカすぎるだろ」
「ざだはるナメんなヨ。マズグもあんだぞゴノヤロー、体はがくぜないアルげどな! ブビーーッ」
「ああもう! テメェそんなんでも一応女だろうが……顔洗ってこい、それが一番だって薬剤師が言ってたぞ」
「ヤクザの医師? お前なんでごどじでぐれんだヨ、ヤクザごわいアル」
「ヤクザだっで神楽ぢゃんには近づぎだぐないがら、大丈夫だよ、へ、へ、へーッくしょィ」
「うわ!? こっち飛ばすなボケ、何のために俺ァティッシュ買ってきたんだよ!? 個数制限あったからスーパー二軒回ったんだぞわかってんのかゴラ!?」
「わん」
「おめーは関係ねーだろーが!! 人様でもねーくせに! あのなァ、原付でこんだけ荷物載せんの神業だかんな!? 舐めんなよゴラアァァ!?」


「ぞうアルが」
「へーえ。アリガトウゴザイばず」

「……」
「……」
「……」
「……」


「で、土方ぐん。俺、食料だのんだよれ? なんで買っでごないの、らんでガキばっか構っでんの、銀ざんにねぎらいどが、ぞーゆうのないど?」
「いや、だからおま、」
「らいたいさっきがら聞いてらよぉ、ぶっがげるどが、デカずぎるどか入んらいどが、どーいうごど。服に掛けろどか、顔洗うどか。らめるどか」
「イヤイヤイヤ!? ちょっと待て!」
「ぷれい? ぞーゆうぷれいがごきぼーがゴノヤロー、げど洗濯は部屋干じだがんな」
「オイィィイィ!? ガキ共聞いてんだろがアァァァ!?」
「はやぐ乾がじだかったらゴインランドリー行げや、お前ろ勝負パンヅといっひょれいいがら、俺だぢろも乾がしでごい」
「だ、黙れエェェぇ!」


「じんばぢィ。イヤなモン聞がざれだヨ、ぶあーくしょい!」
「まっだぐだね神楽ぢゃん。傷づいだね、ずぴーーッ」


「ぎーんーとーきィィィ……」
「らに? おめーが悪いんひゃれーの? 銀ざん悪いがんじにらってんの? こんな辛いろり? びゃーーくしょォォイ!」


「……もう一回、行ってくる」


「おう。バイクにガス入れといて」
「早くしろヨ、腹ペコネ」
「定春のエサもお願いしますね」


ぴしゃッ


(演技!? 演技だったのか!?)



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もちろんその通り(笑)。





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