自覚しない二人


『トシが寝込んじゃってさあ』


 近藤は電話の向こうであっけらかんと言った。

「なんで」
『インフルエンザだって。10日くらい隔離らしいんだよ』
「らしいって!!」
『いやーほら、ウチ共同生活だし。隔離しないと屯所中に蔓延しちゃうし』
「……で? 俺にどうしろと?」

 こっちで看病してくれって展開を俺は密かに期待した。そうしたら神楽だって大義名分を得て新八んちに行かせられるし、俺は土方と二人っきりで、そりゃあ大事に大事に看病してやれる。
 けどこの気の利かないゴリラは空気を読まず、とんでもないことを言い出した。

『だからさぁ。トシが治るまで、副長代理やってくんね?』
「はアァァァ!?」




 俺と土方がそーいうつき合いをしてるのは、真選組にもいつの間にか浸透してた。まあ、見廻りの最中に俺を見つけた土方が、なんだかんだ理由をつけて俺とくっちゃべった挙句先に部下を見廻らせて俺と飯食いに行っちゃったり、見廻りの最中に俺を見つけた土方が、大嫌いな甘味処までついてきてブツクサ言いながら俺のスイーツタイムにつき合ってくれたり、見廻りの最中に俺を見つけた土方が……以下略。
 俺は悪くない。屯所に夜這い掛けるときはちゃんと見つからないように行くし、あのでっかい風呂借りるときだって隊士諸君に出くわしたことはないし。たまに朝飯食って帰るけど、それだって土方の部屋で食べてるからバレてない、大丈夫。取りには行くよ? 土方に俺の飯持って来させるなんて言語同断だろ。
 ただ、イタすときはあいつ、どうしても声出ちゃうから冷や冷やするけど。そこがまたソソるからやめないけど。

 そんなわけで、俺たちは公表したつもりはないのに隊士も新八も神楽もババアも猫耳もカラクリも、マダオもヅラもおっかねえオカマも、知らないうちに俺たちの仲を認めてた。俺が土方の話をするたびにため息つかれるのは納得いかないけど。

 だからといって、土方は何でもかんでも俺に話してるわけじゃない。俺だってヅラの在り処、違った居場所をいちいちチクったりしない。聞かれれば答えるかもしんない。知ってればだけど。そういやヅラの野郎、最近俺に居場所教えねーな。なんでだろう。
 土方だって仕事の中身までは教えてくれない。ごく稀に、幕府のエラい人の愚痴こぼして『アイツぜってー殺す』とか血走った目で言うことはあるけど。その後ソイツが新聞に載って、不正とか裏取引とかが思いっきりバラされてるけど。俺がそれ読んで『ああやっぱり土方の読み通りかー』って思う確率は高いけど。偶然だろ。

 だから俺はわざわざ屯所に出向いて、ゴリラには丁重にお断りした。こういうのは民間人が口挟んじゃいけないだろって、至極真っ当な意見を述べてゴリの無鉄砲さをやんわり窘めたつもりだった。
 でも所詮ゴリラ・ゴリラ・ゴリラには理解できなかったようだ。ヤツはため息をついて、

「何を今さら……」

 と呟いた。

「なにが?」
「いや、こっちの話。あのさ、幹部とも相談してお前でいいじゃんってことになったから。トシの仕事内容把握してるのって、なんだかんだでお前が一番だから。今さら他のが少しくらい漏れたってたいして変わりないっていうか」
「意味がわからん」
「うん、やればわかるよ。多分。報酬はもちろん出すし、お前がこっちにいる間チャイナの生活費はお妙さんに渡しとくから」
「なんだ、テメーがお妙に会う口実作りてえだけじゃん」
「もういいよ、それで」

 近藤はまたため息をついた。そして、土方の隊服を一式出してきて、頼むわ、と言った。
 土方と俺は体格もだいたい一緒だし、土方の服が着られるってどんな天国? ちょっとコレ本物? ほんとに土方が袖通した隊服!? 着ちゃうよ? ほんとに着ちゃうけどいいの!?

「うん、いいよ。トシもお前なら貸すってさ。だからしばらくこれ着てて。お前用の隊服はさすがに発注できないから」
「しなくていい! これがいい!」
「うん。よかったよ。で、請けてくれるんだろうな」
「任せろ!」

 近藤が泣きそうな顔してたけど気にしない。さっきから意味わかんねーことばっかり言ってたし。神楽に連絡したら、こっちもため息をついて、あんま迷惑掛けんなヨ、と言われた。なにこのガキ。生意気。


 早速土方の部屋に行って、土方の残り香を堪能しながら寝そべってたらあの地味なヤツがいっぱい書類抱えて入ってきた。

「お前いつも土方の断りなく入ってくんの」
「え? ひと声は掛けますけど、副長いつも忙しいんで返事は期待してないですね」
「図々しいんだけど。土方くんの許可を得てから入ってくんない」
「はぁ……てゆうか、なんでここに居るんですか」
「え、聞いてないの? 土方が治るまで、代役」
「それは聞いてますけど、局長が探してましたよ。副長代理が消えたって。まあ、いいんですけど」
「いいならいいじゃん。そんで、これは何?」
「こっちは先日の攘夷浪士摘発の、報告書です。明後日が提出期限なのでこれを優先にお願いします。これは来週の頭が締め切りですが、沖田隊長が出した被害を上手く処理しないといけないんで、辻褄合わせが必要なら言ってください。細工はできるだけしますけど」
「はいはーい」
「それと、再来週の見廻りシフトもそろそろ」
「わかってますって」
「……じゃ、頃合い見てお茶とか持ってきますんで。あ、団子もつけますんで」
「ありがとーね」

 廊下でジミーが『イチから説明しないで済むからいいけど。なんなの』とかブツブツ呟いてたのは聞かなかったことにしてやろう。土方なら鉄拳制裁だろうけど。俺はそこまでやんない。

 今日は見廻りしなくていい日だから、ちゃっちゃと終わらせよう。終わったら少しだけ土方のお見舞いに行けるかもしれない。俺は勢いよく筆を走らせた。
 こないだ土方がデカイ捕り物を仕切ったことは聞いてた。報告書はよくまとまってたけど、土方が心配してた『取りこぼし』について一切触れてないのはなんでだ。話に聞く限りでは、あれは土方の心配通りだと思う。付箋張って、この件担当に聞き取り調査だな。
 沖田くんのは、こりゃァひでぇわ。つか、これでも被害は最小限だったって土方が言ってたけどどんだけ壊す気なの。これ民間にバレたら真選組潰れるよ。イカンだろこれは。じゃあここはあっちが反撃してきたことにして、っと、弾数まで数えてんだ? ならここでこうっと。よし、隠蔽完了。後は証拠を、

「ジミーくーん! 団子とイチゴ牛乳ぅぅ!」
「もうですか!?」
「これだけどさ。ここにバズーカ一点集中攻撃したことにして。目撃証言と、本人の報告書でいいだろ」
「……なるほど」
「あとこっちだけどさぁ。これ書いたの、誰だか知んないけどちょっと動向に気をつけて。俺も本人呼ぶけど。うっかり記入漏れとは思えん」
「!? はいっ!」
「明日は俺見廻りだろ? 今日中にできるとこまで片付けるからさ。急ぎじゃないのも持ってきて」
「はいよっ」

 またもや廊下から『飲み込み早すぎね? いいんだけど。いいことだけどさ』ってジミーがブツブツ言ってるのが聞こえたけど、今回も華麗に無視した。ちょっと考えればわかるだろ? 逃がしたモンを逃がしたと報告しないヤツは、無能か裏切り者か、どっちかだ。
 再来週のシフトに取り掛かる。えっと、再来週だと土方が復帰してるわけで、でも病み上がりだから減らしてあげよう。その分俺とイチャイチャできるしね! 沖田と組ませるのはやめよう。アイツ俺の土方くんに嫌がらせばっかりするし。好きなんじゃねーの、土方が。ダメ、絶対ダメ! よし、一日も組ませないから。沖田は……ジミーでいいや。
 土方は、体調も考えてやんないとだから原田くんにしよう。運転してくれるし。はっ!? アイツら仲良く映画とか行ってたよな!? あのハゲも土方狙い!? うーん……でも今まで悪さしてない点を評価して、一日だけ組ませよう。あと誰か安全パイはいるかな。あ、ジミーでいいじゃん。あーでも、ジミーは沖田と散々見廻りしてるからなぁ。ま、いいよな! 足は基本だよ、うん。ジミーも土方と二日組ませよう。
 あと一日かな。副長が弱っちゃったらよくないからね、組織的にも。しばらくは屯所でおとなしくしててほしいな。俺はいつでも来てあげられるからさみしくさせない。うーん……、いっそのこと俺と見廻りしちゃう? あ、そうしよう。それがいい。じゃジミーはいらないから、俺が三日。え、じゃあハゲもいらなくね? 俺と四日でよくね?

「残りの書類持って来ました……ってエェェェ!? 副長代理ィィィ!? 何やってんですかァァァ!?」
「シフト作ってんの」
「何でこんなに紙がいっぱい……ってちょっとォォォ!? 俺屯所にいつ帰ればいいんですかァァァ!? 厠すら行けないじゃありませんかァァァ!?」
「16歳すぎたら男はテメーの下半身に責任を持つモンだ。だからテメーの厠なんぞ考えないからな」
「つうか俺、監察なんですけどオォォォ!? 見廻りばっかしてていいんですかアンタはァァァ!?」

 けっ。ジミーのくせに。ジミーのくせに。廊下で『シフトなんかさっさと作れってのクルクル天パ!』って言ってたのが聞こえて、さすがにぶん殴りに行った。土方だったら今頃タコ殴りだから、少しくらいいいだろ。

 アタマ来たからシフトは後回し。他の案件見て見ようっと。

「違法風俗店摘発に際する各隊の配置及び注意事項」

 ふーん。さっすが俺の土方。抜かりはねえな。『事前におしっこタイムは各自取ること。鼻くそが飛び出てないか確認すること』って、お前はカーチャンか。まあこういう隊士思いのとこが好きなんだけど。可愛い。
 でもちょっと待てよ。ココって表向きは普通の風俗店だし、俺としては一般客は見逃してやってほしいな。客っていえばココ、長谷川さんが最近出入りしてなかったっけ……。

「ちょ、ジミーくーん!! 俺出掛けるから!!」
「はいィィィ!?」

 おっ取り刀で屯所を飛び出した。久しぶりに真剣なんかぶら下げるから重くて邪魔だけど、木刀じゃダメだって近藤が言い張って取り上げられちまったししょうがない。バイクは使っていいのかな。いいよな、聞くのめんどくせえ。

「オイィィィ!? マダオ来てない!?」
「ギャアァァァ!? 真選組ィィィ!!」
「違う違う、今日は違うからァァァ!! 友達探しに来ただけ!」
「御用改めがァァァ!?」
「改めないから! 今日は改めないから!! 長谷川ってマダオ来てる!?」
「……なに、銀さん」
「何って! アンタここはやめとけ、近々摘発されっから! 巻き込まれるから!」
「え、そうなの? いいのそんなこと言っちゃって?」
「えっ!? あー……、ウソぴょーん! でもアンタはやめとけって」
「あのさ、終わってからじゃダメ、かな?」
「え? えーと、うん、まあ……いいんじゃないかな」

 そうだよな。長谷川さんが一発抜くくらいの時間はあるよな。今日じゃないし。

 今日じゃないし……!?

「おいゴリラァァァ!? ××町のフーゾク今すぐ踏み込んでェェェ! 計画バレたから今すぐ踏み込んでェェェ!!」

 早いなぁ、真選組の対応って。五分もしないうちに二番隊と三番隊が駆けつけてきて、ココの店は麻薬取引の現行犯で摘発された。証拠揃ってないから先に俺が捏造したけどね!
 長谷川さんはしょっ引かれてった。だから忠告したのに。五分じゃさすがにイけなかったか。

 屯所に帰って、次からはバイク使うなって近藤に怒られた。無線で連絡すれば街中で緊急連絡を叫ばなくても済むだろって。でも俺、車の運転って久しくしてないんだよね。免許は持ってるけど。

 疲れたからひとっ風呂浴びよ。今日は俺が隠してあるシャンプーとリンスを堂々と使えると思ったら嬉しくて、隠し場所(風呂の横の厠の棚なんだけど)を漁ってたら隊士諸君が目を逸らして行った。ま、俺は副長代理だし。挨拶しろとか固いこと言わねーよ。土方がどうするか知らないけど。つか、土方もこいつらと入るのか……しょうがないけどさ。こいつらも土方の裸見るんだよな。憎たらしい。ヤラシイ目で見たらぶっ殺す。でもあいつの身体をヤラシイ以外の見方ってできんのかな。エロい身体してるからね、あいつ。こいつら俺の土方でヌいたりしてんのか。許さん。
 と思ってたらなぜか隊士諸君は物凄く早く風呂を切り上げて出て行った。土方を見るのがダメなんであって、俺はいいのに。常に緊急体制だから風呂も短くって言われてるのかな? 土方ってそういうとこ厳しそうだし。ま、そこがいいんだけど。男前。

 風呂の後は食堂だ。食堂までの近道をこっそり回ったら、同じルート使ってたらしい隊士たちが気まずそうに俺を見てた。いいっつーの。飯は早く食いたいよな。俺もだし、大丈夫、土方に言いつけたりしないから。けど、見なかったことにしてやるためには俺が先に行かなきゃダメだろ。追い抜かしてったら後ろからため息が聞こえた。大丈夫だっつーの、飯は人数分あんだろ。心配すんな。

 ここのメニューに甘味は全然ないから、こないだこっそり来た時仕込んどいたプリンとイチゴ牛乳を食堂の冷蔵庫から出した。やっぱりシメはこれだろ。疲れた時は糖分ですよ、隊士諸君。羨ましかったら見てないで自分で買ってきな。あ、そうだ、アイスも入れたはず……よし、残ってた。よかった、誰にも食われなくて。
 真選組の諸君は上司にかなり影響されてるらしく、みんな負けず嫌いなのかもしれない。アイス取りに行ったらみんな下向いちゃった。そんなに悔しかった? 買えばいいのに。

 腹が膨れたから仕事の続きしよう。もちろんまだ仕事中だから土方の隊服着用。私服に着替えたらダラけそうだし。他の奴らは私服だったけど、俺は寝るまでちゃんと着てるつもりだ。
 部屋に帰って、また土方の香りを堪能してから憎きシフト表に取り掛かる。土方-俺、俺-土方、沖田-ジミー、沖田-ジミー、沖田-ジミー……近藤は却下。あいつがサボるから土方の負担が増えるんだ。病み上がりの土方にそんなことさせられない。土方-俺、土方-俺、土方-俺、ヒャッハー! あれ、土方を一日にこんなにたくさん連れ回したらダメだ。この一番狭いとこでいいかな。いやいやココって面倒ごとが多いから、多少範囲が広くてもこの安全なとこにしてあげようか。うーん、いっそ土方は見廻りしなくていいんじゃないかな。俺と一緒にいたらいいよ。

 また決まらなかったので再び保留にして、別の案件を見る。

「近々の桂小太郎の動静に関する報告」

 ……。
 あいつ死んでくんねーかな、ホント。マジで一回斬らせてくんねーかな。
 まったくよォォォ!? なんでこんな時に見つかっちゃうかなァァァ!? 何が変装の名人だよ、バッチリ写真撮られてますけどォォォ!? タレ込みか、そうだなこの素人的なアングル、仲間割れか素人だよこれェェェ!!
 蕎麦屋か、蕎麦がそんなに食いたかったのか、その辺のファミレスで良かったんじゃないの、ああファミレスは顔がヤバイか、でも変装の名人ならファミレスくらい屁でもねーんじゃね? いやいや変装する気ないよね、未だ嘗てあった試しがないよね、見破れない真選組も真選組だけどいつもヒゲとかつけ鼻(宴会用)でやっつけてるコイツが悪いよね!?

 げっ、今日って沖田くんが夜の見廻りじゃん! うわーコレ、鉢合わせするわ。だってヅラがこの蕎麦屋にいるってことはこの後ああしてこう行って、ああやってこうだもの。なんやかんやで沖田くんの見廻りルートだもの。ヤバイ。

「ジミーくーん!! 俺、出掛けてくるからァァァ!!」
「私用なら隊服脱いでください!」
「ダメッ、これ土方のだもん!」

 バイクは鍵取り上げられられちまったからパトカー出した。赤いの回すやり方だけわかんなかったから当番の隊士に教えてもらって、その後めんどくさいから回しっぱなしで走った。ヒャッハー! 他の車が避けてくぜ!! スゲーなパトカー! さすが土方の車だな!

 俺の思い描いてた場所には既に一番隊がぞろぞろ居て、俺を見ると一斉にため息をついた。わかるわかる。隊長の暴走に夜中までつき合わされて、ご苦労さん。
 沖田くんはといえば、まさに民家にバズーカをぶっ放そうとしているところだった。ああ、こうやってコイツの始末書って増えるんだな。土方が可哀想。
 砲身ごと斬り落としてやった。沖田くんはプリプリして文句を言った。

「旦那ァ! あそこに桂がいるのに!」
「見えませーん!! おめーが民家を爆破しようとしてるとこしか見えませんけどォォォ!?」
「ヤダな、良く見てくだせぇ。あの、屋根んとこにオバQみたいなのがいるでしょーが」
「あれはスタンドだから」
「ふはははは! って貴様、銀時ではないか」
「あーん!? 俺の知り合いにスタンド使いはいません! いや居るけど江戸にはいません!」
「貴様、幕府の狗の服など着込んで……とうとうそんなプレイに走ったのか、土方も気の毒に」
「おめーに言われたくないわァァァ!! 俺と土方が幸せに暮らしてる間はテメーどっか行け! 宇宙の彼方に行け! 帰ってくんな!」
「お前がどっか行け! 土方連れてどっか行け!」
「うっせーバーカバーカ! 沖田ァ、殺っちまえ!」
「イヤ、旦那がバズーカ斬っちまったんで」
「一番隊、突入ぅぅぅ!!」

 バカヅラのせいで結局民家は壊れるし、その上備品損傷のオマケまでついてきたけどコレ全部ヅラのせいでいいよね。



「そんなこんなで昨日会いに来られなかったよ。ごめんね」
「……」
「怒ってる?」
「……」
「あ、具合悪いよな。もう行くわ」
「怒ってない」
「ふふ、わかってんよ」

 土方は厳重にマスクをしてたから綺麗な顔が半分見えなかったけど、その上の潤んだ目で俺を見上げていた。

「アレだ……、シフト表なんか近藤さんに押し付けちまえ」
「でも、お前の仕事だろ」
「いいから。そんで、見舞いに来て?」
「うん。さみしかった?」
「そんなんじゃねえけど。俺のせいで銀時が疲れたらイヤだ」
「ダイジョーブだって」
「無理すんなよ?」
「お前もな。ゆっくり休めよ」
「うん」



「近藤さん。いつまでこんな茶番に付き合えばいいんですかィ」
「うん。気持ちはわかるけど……トシが万事屋じゃなきゃイヤだって言うし」
「ほんと、桂の言うとおりでさァ。二人で死んでくんねーかな」
「総悟、トシが復帰したら見廻りよろしくな」
「りょーかいでさァ。もちろん……?」
「メッ。黙ってやんなさい」


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副長はお風呂入って自分のお腹見て
『あ、キスマーク』とか平気で呟いちゃって
気にしないので、
やっぱり隊士諸君は気まず過ぎて早っ風呂。





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