続・個人情報(学生パロ)


「お、お邪魔します……」
「おう。まあ座れや。その洗濯物の山ベッドに乗っけていいから」
「あ、畳む……か?」
「は? 細けーこた気にすんな。どうせ広げて着るんだから畳まなくていいよ」
「そうなの、か? ま、じゃ失礼します……」
「冷蔵庫適当に開けていいから。なんか飲みたかったら飲んでて」
「ああ……ってなんだこれ」
「あん?」
「いちご牛乳ばっかじゃねーか。誰が飲むんだこれ、お、女か?」
「なんでだよ。俺が飲むんだよなんで女に飲ませなきゃなんねーんだよ」
「うえ……男なのにこんな甘ったるいモン、」
「そーいう土方クンも男なのに立ち読みマヨネーズだろ。たいして変わんねーだろ。むしろ男なら立ち読みじゃなくて買えよ」
「買ってるわ! マヨネーズといちご牛乳は全然違うだろ」
「はいはい。おめーはマヨネーズとマガジンが好き、俺はいちご牛乳とジャンプが好き。てめーの勝手だろ、なんで俺の好み全否定だよ」
「それは悪かったけどマヨネーズといちご牛乳は違うからな、崇高さが段違いだから」
「マヨネーズが崇高ってどんだけ舌が貧しいんだよ、まあいいけど」
「何言ってんだマヨネーズは……って、ちょっ、何やってんだァァア!? ぬ、脱ぐないきなり!?」
「へ」
「いや待て、いいけど、いいけれども心の準備が、」
「お前風呂入んのにいちいち心の準備すんの?」
「ふろ?」
「俺は一晩中コンビニの店番してたわけ。バイト終わったらひとっ風呂浴びてさっぱりしたいわけ。なんか不都合でも?」
「あああ、そ、そういうことか、なんだ……ってそうじゃねえだろ! いきなり人前で全部脱ぐか普通!?」
「え、だって土方クンは俺の個人情報が知りてえんだろ」
「! そ、そうだけれども」
「じゃあいいじゃん。俺の個人情報の最たるモンだぜ。あ、一緒に入る?」
「いやッいい! 遠慮する!」
「あっそ。触らせてやろうと思ったのに」
「触ら……何を?」
「なんでもいいけど。チンコとか」
「ななななッ」
「あれ? そういうんじゃねーの? 高杉とつき合ってんじゃないならナントカカントカって言ってなかったっけ?」
「そ、そういうのは段階を踏んでだな、」
「え、本気だったの。うわあ……おめーもしかしてホモ?」
「ほも、じゃねえ……と、思う」
「ふーん。まあいいや。風呂入ってくる」
「お、おう」

「ふーっ、生き返ったぁ……死んでねーけど」
「当たり前だろ」
「いちいちうるせーな、独り言だよ独り言。一人暮らししてっと独り言増えねえ?」
「いや、俺は」
「そうなの? あ、パンツ取って」
「えっ」
「さっきベッドに乗っけた山ん中にあると思うんだけど。パンツ」
「ここ、これでいいか」
「おーサンキュ。なに目ェ逸らしてんだよ」
「逸らすだろ!?」
「見ていいのに。見せらんねえほど粗末じゃないよ俺の息子サンは。ほら」
「ブラブラさせんな!? ちょ、」
「へーえ。やっぱハズカシイんだ。ホモなのに」
「だからほもじゃねえ! ……と思う」
「なんか自信なさげだなァ。で? なにが知りてえって?」
「は?」
「俺の個人情報知りてえんだろ。家は教えたしハダカもチラ見したよな」
「みみみ見てな……」
「少なくともパンツは見たよな。絶対チンコも見たと思うけど」
「めっ、目の前でブラつかされたらそりゃ少しは見えるだろ!」
「感想は?」
「へっ」
「知りたかったんだろ。わかって良かったな。で、感想は?」
「……下の毛も銀色なんだな」
「なんだ、バッチリ見てんじゃんエッチ」
「ええええエッチって、アンタが露骨に見せてきたせいだろうが!」
「見ないように努力も出来たよな」
「そりゃ! でも目の前でブラブラ……」
「あ、ブラブラが気に入らなかった? もっとカッチンコッチンのが良かった? ちょっと待ってろ、今勃たせ……」
「わー! わあああ! しなくていいっ」
「ブラブラでいいの。遠慮すんなよ」
「遠慮してない! 遠慮じゃない!」
「じゃあ、しゃぶるか。すぐ勃つよ」
「ななななに!? 何を!?」
「チンコ」
「ままま、待て、そーいうのはいい、まだいい」
「えー俺のサイズすぐわかるのに。入りそう?」
「なな、何が!? どこに!?」
「そりゃあ俺のマグナムが土方クンのケツ……」
「そっそれはまだ! そういうんじゃなくて!」
「じゃあ他に何よ」
「ケータイの番号とか……メアド、とか」
「電話ならさっき俺からしたよな。そんでいーじゃん」
「さっきって、あれ店からだろ! アンタのケータイが、知りてえ、んだけど」
「俺ケータイよく失くすんだよね。どうせロクな奴らから掛かって来ねえし今持ってないんだざんねーん」
「! そ、そうか……」
「それから?」
「大学生なのか」
「そうだね。大学行ってるね」
「どこの……」
「すぐそこ」
「場所じゃねえよ何大だよ! 何年……?」
「GT大。二年だな」
「お、俺も二年だ」
「へえ、そうなんだ」
「……」
「……で?」
「高杉、とは?」
「高杉とは何かって俺も知らねーよ。あいつ何者なの。なんなのあいつ。俺の人生の邪魔ばっかすんだけど一刻も早く消えてくんねーかな」
「……長いのか、つき合い」
「まあ、長いっちゃ長いかな。なに、俺じゃなくて高杉のこと知りてえの」
「そうじゃないけど。いつから知り合いなんだ」
「幼稚園かな」
「長すぎんだろ!?」
「そうかぁ? 辰馬なんか産院一緒だったらしいぜ、年が違うけど」
「それ一緒って言わな……たつま? ああ、背が高い」
「なんだ知ってんの。さすが俺のストーカー」
「ストーカーじゃねえ! 俺は、アンタが」
「だから早くヤろうって。早くしねーとそろそろ……」


 ゴンゴン、


『金時ィワシじゃあ。入るき』
「ホラ来ちまったじゃん……ほい、土方くん。これが辰馬な。坂本辰馬。デケェだろ」
「なんじゃお客さんば来ちょったがか」
「こちら土方クン。俺のストーカー」
「ストーカーじゃねえ!」
「アッハッハ、金時なんかストーキングするとは、こりゃまた物好きな……」
「辰馬、おめー俺の何個上?」
「知らん。ひとつふたつ上かの」
「だよな。だってさ土方クン」
「ヅラも来るぜよ」
「おめーら俺んちで待ち合わせんな。手土産は持ってきただろうな当然」
「持ってきたぜよ、ほれコレで良かか?」
「おーわかってるじゃん。な? 土方クン、やっぱいちご牛乳は至高なんだよ」
「おんしだけだと思うぜよ」
「ぜよぜようっせーなテメーは! モジャ! 黒モジャ!」
「ヒトのこと言えるか白モジャ! あたたた、絡まる絡まる! やめてつかーさーい!」
「あの……さ、いや、あの」

 ガチャ、

「お前ら外まで聞こえてるぞ、お前らというか坂本。ご近所迷惑だ静かにせんか」
「おーヅラ、いいとこに来た! 金時がワシの頭モジャモジャするき、止めてつかあさい」
「銀時、自分がされて嫌なことは人にしてはいけないと幼稚園で教わっただろう。お前の髪をモジャモジャしたら……」
「うっせーよヅラのくせに! サラサラが自慢か? あ? サラサラ自慢ですかぁ? 俺の天パはこいつほど酷くありません!」
「おんしは白髪じゃき少なく見えるだけじゃ、同じじゃ同じ!」
「あ、サラサラといえばこちら土方クンな。こいつはヅラ」
「ヅラじゃない桂だ」
「どっちでもいいけどテメーは上納品持ってきたのか。持ってこなかったら上げねえぞ、っつーか何勝手に入って来てんだよ」
「大声を出すな。差し入れならこれだ。土方クン殿が居ると知っておればもう少し持ってくるのだったな」
「なにこれ。おまっ、これは! た、卵焼きじゃねーか!」
「何か不満か」
「不満じゃないよいいよいいよ。甘い奴だよな? 完全に昨日のご飯の残りだよね。ご飯のおかずっておめーは俺の母ちゃんか」
「こんなバカ生んだ覚えはない」
「その前におめー男」
「それより土方クン殿はどちらの方だ」
「あ? ああ。俺のバイト先のストーカー」
「ストーカーじゃねえ……」
「バイト先って、高杉とやってるトコのか」
「そうそう! バカ杉の奴さぁ、辞める辞める詐欺でさぁ! あいつ辞めたらやあーっと無言のプレッシャーから解き放たれると思ったのに、辞めねえでやんの」
「また貴様なにかやらかしたな」
「なんも。ただいつも通り遅刻しただけデス」
「そりゃ仕方なか。あのコンビニまっことわかりにくい場所にあるき。何度挑戦しても辿りつかん」
「お前はバカ杉! バカ過ぎ! すぐそこじゃねーかアホなの、アホだよな」
「すぐそこなら遅刻ばせんといけばいいき」
「バッカおめーそれができたら苦労しねーっつの」
「それで? 今度から土方クン殿に起こしてもらうのか」
「えっ!? いえ、まだそん……」
「イヤだちゅーとるき。可哀想に、金時なぞ放ってワシと一緒に暮らさんがか」
「や、あの、」
「貴様でも可哀想だ。そもそもストーカーなら銀時と住んでるわけではあるまい」
「ちょっ、ストーカーじゃ……」
「おい誰かお茶買ってこい、俺風呂上がりなんだよ」
「なんじゃあ! わざわざ気ば遣こうていちご牛乳持ってきたちゅーに!」
「もう飲んだ!少ねーんだよケチケチしねえで五本くらい買ってこいボンボンのくせに!」
「あの、俺が行……」
「ボンボンは高杉じゃ! 買ってきてもらえ」
「あいつ差し入れなんて気の利いたことしねーもん!」
「あの……っ」


「よう。銀時のヤツほんとに電話したんだな」
「! た、高杉」
「早速泣かされたか、ククッ」
「ちっ、違うから!」
「ああ。相手にされねえからって僻んで」
「僻んでねえっ! ちょっと埃が目に入っただけだッぐすん」
「その割には悲壮な顔してるぜ、クックッ」
「……お前ら何しに来てんだよ」
「あ? 銀時んちは溜まり場でな。二人っきりでまったりしっぽりやりたきゃァテメェんちに呼べ」
「!?」
「コンビニ出て角曲がって真っ直ぐ行ってデカイ道路に当たったら交差点を左に……だっけか。その先は知らねェが」
「坂田に言ったんだからな! テメェは覚えるな忘れろ」
「テメェが勝手に個人情報開陳したんだろうが」
「忘れるって言っただろ」
「それ言ったのァ銀時だ」
「ぐぐぐ……」
「もう食われたか」
「はっ!? はあ!? 何言ってんだ!」
「ははーん食われたな」
「まだだ! ていうかお前ら」
「へえ。珍しいなヤリチン銀時が」
「は……?」
「ちょっと気に入るとすぐ突っ込むからな奴は。俺も何度危機を乗り越えたか」
「……ほんとか」
「さあな」
「ほんとにお前、あ、あいつと……つき合ってないのか」
「さあな」


「土方くーん、飲み物買いに行くけどおめー何が好きなの」
「おっ、俺も行く!……高杉てめっ帰ってきたらじっくり」
「なんだ」
「……やっぱりいい。やっぱり、さ、坂田に聞く」
「フン」


「高杉いたのか。土方クン殿が来ておったぞ」
「そうだな。まだ食われてねえたァ驚きだ」
「惚れたんろう、一生懸命ワシらから隔離しちょったき」
「何!? 俺たちは邪魔だったのか!?」
「帰ってこないかもしれんのぉ、あは、あは、あははは」



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行ったきり三時間くらい帰って来ないよ!

る〜様リクエスト
「個人情報』の続き/銀さんの個人情報を
泣くまで教えられてる土方さん」

そういう泣くじゃない!すいません
リクエストありがとうございました!




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