口はワザワイの元 「ほんとお前仕事しないよな。プーとつき合ってるとかほんとヤダ。俺の身にもなれよ近藤さんには嫌味言われるし総悟にはバカにされるし山崎なんか哀れなモノ見る目ェ寄越すしいたたまれない。マジ何とかしろ仕事持ってきてやったから」 土方はウチに来るなりいきなり立て板に水の如く一気に喋って、後ろのおっさんを俺の前に促した。 「嫁が家出して行方不明なんです。探してください金に糸目はつけません」 「……」 土方くんはことほど左様にツンデレです。 おっさんの嫁の見当もついてて、実家だとおっさんが押しかけるに決まってるから他所に行ってるらしい。どんな夫婦喧嘩したんだ。嫁は戻りたがってんのか。まず話はそこからだ。 土方が嫁の居場所をこっそり俺に耳打ちしてったんで、おっさんは新八と神楽に事情聴取させて俺は嫁のほうを担当。おっさんの仕事が忙しくて家に帰るのが遅くなったのを、浮気と勘違いしたらしい。 嫁のほうは誤解に納得してからは戻る気満々になったけど、今度はおっさんがヘソを曲げた。なんやかんやで一か月近くその仕事は続いて、最終的に夫婦でもう一回やり直すことになったとき、俺たちは結構な金額の報酬を手にしたわけだ。 仕事完了報告を兼ねて、マージン幾ら払えばいいか土方に聞きに行ったらジロリと睨まれた。 「長過ぎやしねえか。一か月も何やってたんだ」 嫁と同じようなこと言いだしたよこの子。 「居場所まで教えてやったのに。しかもガキどもに聞いたぞ。お前、嫁のほう担当したらしいな」 「そりゃ嫁のほうが面倒くせえこと言いそうだったから、新八と神楽にゃ荷が重いと思って……」 「おっさんだって悩んでた。お前がおっさんの話聞いてやるんだと思ったのに迷わず女のほうに行ったって、ガキどもが」 「おっさんの悩みは新八で充分だろ!? 神楽は、まああんま役に立たねえかもしんねえけどアイツはあれで場を和ませる担当っつーか」 「嫁を和ませればいいだろ」 土方くんはツンデレな上にヤキモチ妬きでもあるみたいです。 「俺が今さら他の女に目移りすると思う!? だいたい人妻だぜ、それこそ面倒くせえことになんだろうが。万事屋の信頼に関わる」 「……」 「お前な。おっさんとこに嫌がる嫁連れてって仕事完了ってわけにゃいかねえよ。ウチに依頼されたからにゃあ円満にっつーか。どうしても帰りたくねえっつったら逃す算段もしなきゃなんねえだろ、そこまで考えて俺が行ったんだけど」 「それじゃおっさんから報酬取れねえだろ。何のために連れてったと思ってんだ」 「そんな阿漕な商売はシマセン」 間違ってる。土方くんそれは間違ってるよ。万事屋銀ちゃんは依頼主を納得させるとこまでがお仕事なんです。言われた通りにしてハイ金寄越せとは言えマセン。 「わかんねえヤツだな。喧嘩したまんまじゃおっさんも嫁も幸せじゃねえだろ、ストレスだらけだろ! それじゃおっさんとこに嫁戻したって言えねーの! 万事屋基準では!」 「……女と何回会った」 「えーと、最初含めてイチ、ニ、サン……てそうじゃねえよ! 仕事紹介してくれんのは有難いけど! やり方にまでケチつけないでくんない」 「別に。ケチつけてるわけじゃねえ。あ、マージンいらねえから。副業禁止だし、俺公務員だから。美味いもんでも食え」 「……」 ほんとなんなの。ツンデレ扱いづらい。食ったけど、美味いもん。神楽が腹減らしてんだからしょうがない。 「じゃあ、奢るから飯食いに行く?」 「……」 「御礼も兼ねて。そんなら大丈夫だろ」 「……疚しいから誤魔化してる」 「そうじゃねえってば!」 もうアタマ来た。 おっさんのせいで土方には会えねえし、やっと会ったらこの有様。銀さん怒りマシタ。 二人で飯食いに行って、ほんとに奢ったらびっくりしてた。それもどうなの。ほんとに大丈夫か、貯金しといたほうがいいんじゃないか、だって。お前は妬くのか心配すんのかどっちかにしろ。 「米も買ったし、来月分まで家賃払ったから。そんでいいだろ」 「一個仕事したからっていい気になるなよ。次の仕事早く探せ、俺だってそうそうお前んとこに持ってける案件持ってねえんだからな」 「ええ!? あれ真選組の仕事だったの!?」 「人探しだからな。奉行所の管轄だけど、お前いつもプーだしそっち持ってった」 「ああそう」 「次来ても回せるとは限んねえんだからな。仕事探せよ」 「ハイハイ」 「プーの彼氏持つとほんと肩身狭くてヤダ」 「……」 お仕置き決定だろコレ。いくらなんでも口が過ぎますよ、土方くん。 飯食ってお約束のそういう宿へ。あんなに文句言ってたくせにすんなり着いてくるのが信じられない。プーの彼氏は嫌なの嫌じゃないのどっち。 「いいもんね。カラダに聞いちゃうから」 「?」 ベッドに土方を放り込んですかさず上に乗る。手はひとまとめにして片手で押さえ、帯で括ったらちょっとイラヤシイ土方くんの出来上がり。 「おい、これ」 「プーの彼氏に縛られちゃったね」 「そういうのいい。ほどけ」 「いや」 「ほんとヤダってば」 「嫌がるからやってんだもん」 土方はムッと口を尖らせた。可愛いけどこの場面では色気が足りない。 その唇に指を持って行くと、いつもなら大人しく吸い付くのに今日はシカト。前言撤回、可愛くない。そんな子は帯抜いただけで脱がしてあげない。着流しの上から乳首を探り当てて捏ねる。ぴくん、と身体が反応した。 「痴漢してるみてえ」 「変態」 「そっか、プーで変態な彼氏は嫌いだもんね土方くんは」 「嫌いだ」 「でもヤっちゃうから」 土方は眉を寄せて俺を睨む。でも、ちょっと弱気になったみたい。何か言いたそうに唇を開いたけれど、またきつく結んだ。その上をぺろ、と舐める。土方は嫌がって横を向いた。その顎を捉えて無理に前を向かせ、もう一度舐める。下唇に軽く歯を立てる。我慢してる我慢してる。いつまで保つかな。 乳首への刺激はやめない。自分でも変態くさいけど、布越しに固くしこった突起がわかる。指できつく摘むと、今度こそ土方は跳ね上がった。 いきなり前をひん剥く。あっ、と土方は小さく声を上げた。布越しの刺激で充分腫れた乳首に吸い付いて、舌で突起を転がす。 「……ッ」 「嫌いなヤツにこんなことされてもカンジちゃうんだ土方くんは。俺のこと言えなくね?」 「テメェなんかとッ、一緒に、すんなっ」 「俺が何したって?」 「おんな、と……」 「だって土方だって俺のこと嫌いなのにキモチくなっちゃってるじゃん。ほら、パンツびしょびしょ」 「違……」 「違わない。触って欲しい?」 「触んな変態ッ」 あっそう。じゃあ触っちゃおう。嫌がる土方を無理やりって、今までしたことねえけどけっこうイイ。 「ぁ……!」 「びしょびしょパンツの上から触られてもキモチイイの。固くなったよ」 「なる、かッ、ボケっ」 「なってるんだなこれが。ほら」 括った土方の手を掴んで自分のものを触らせると、土方はキツく目を閉じた。構わず股間に手を押し付けて、上下に動かす。むくむくとそこは形を変えて、小さくもない布の中に収まりきらなくなる。 「パンツ脱がして欲しい?」 「……ッ」 「脱がしちゃお。手はそのままな」 「誰がッ」 「じゃあパンツの上からシコッてろよ。俺、どっちでもいいわ」 「ぅ……」 手首を押さえつけて片手で布をずり下ろすと、ふるり、と土方の分身が勢いよく現れた。怖気づいて手を引っ込めようとするのを押さえ込み、直接モノに触れさせる。土方は俺の拘束から逃れようと身を捩った。 「だーめ。退いたげない」 「やめろ、」 「ちんこ扱け。俺の前で」 「嫌だ! 変態! ヘンタイヘンタイヘンタイッ」 「こんなに汁垂らしておっ勃たせてるヤツに言われたくないね」 「……ッ、も、やだ」 「お尻の穴も自分で弄ってみようか。いつも一人でしてるでしょ」 「してないッ、やめ、そんなのっ、やだああああ! ぁ、」 文句なんて聞いてあげない。膝を割って片脚を抱えあげ、後ろの穴を曝け出す。土方は暴れてなんとか逃れようとするけど、先に体重を乗せた俺を跳ね除けるには至らない。手首を引っ張って、後ろの穴に指を触れさてやる。土方はぐっと声を堪えた。 「ほら、いつもどうやってんの。やってみろって」 「……ッ、―――!」 「ほぐさないと、俺のが入んねえだろうが」 「!」 「切れても知らねえぞ」 脅しなのか、振りなのか、土方は俺を探る。できるだけ無表情を作って土方の穴を覗き込む。ついでにキツキツになった俺の一物を取り出すと、土方は息を飲んだ。 「痛え目に遭いたい?」 「……」 「早く尻の穴に指突っ込めよ。じゃねえとこのまんまヤるぞ」 「!」 迷って、何度も手を出しては引っ込め、とうとう土方の指はその穴に触れる。両手を括ってるからかなり不自由そうだが、俺の目はそのほうが楽しい。 土方はいつも右手でそこを弄っているらしい。迷わず右手の中指を使い、それでも躊躇いがちに周りを撫で始める。時折目で、もういいだろうと訴えかけてくるが無視する。いつまで経っても温く指を這わすだけなので、また手首を掴むとひっ、と息を飲んだ。構わず指を突っ込んでやる。 「掻き混ぜろよ。ケツマンコ広がるように」 「〜〜〜っ」 「早くしねえと、これ突っ込んじゃうよ」 土方の手に俺の勃起しきったものを触れさせると、土方は慌てて中を弄り始めた。そうかそうか、いつもそうやって慰めてるのか。絶景。 イイところになかなか届かないらしい。だんだん土方も夢中になって中をまさぐり始める。前立腺に当たるように手首を押し込んでやると、ひく、と身体を震わせた。 「イイとこ当たった?」 「―――ッ」 「もっと。指一本じゃ足りねえだろうが」 「……も、やめろ」 「やめねえ」 「くそ、てんぱ……っ、ああ、」 手首を解いてやっても土方は自慰をやめなかった。代わりに膝と太腿を縛り、ついでに俺も帯を解いてもう片方も縛る。恥ずかしい部分を露わにされても、土方は夢中で尻の穴を弄り続ける。 無理やりそれを引っこ抜いて、俺のをぶち込んでやった。土方は綺麗に仰け反って、悲鳴を上げた。 「痛……ッ、いたい、」 「テメーのオナニーがヌルいからだろ。我慢しろ」 「いてぇ……やだ、もうやだあぁぁあぁ! ごめんなさいッ、ごめんなさいぃぃい! 許して、」 それからはローションを足してやって、でも目に焼きついた光景で興奮しきった俺はさんざん土方を犯した。泣いて許しを乞う土方の中に何度も放って、土方が気絶するまで止めなかった。 「こんなことすんの、おめーだけだよ」 意識が完全に途切れる前に、俺は土方の耳に囁く。 「仕事は仕事。嫉妬もたまにはいいけど、酷い目に遭うからな。覚えとけよ」 土方は俺の首に腕を回し、あほのくそてんぱ、と言いながら眠りに落ちた。ばかだな。お前しかいねえよ、俺には。 「寄るなッ」 「ええー。最後けっこうノリノリだったじゃん、お尻の穴弄ってハァハァ……」 「それ以上言ったら斬る。思い出しても斬るから」 「それは約束できねえなぁ。土方くんまた忙しくなるじゃん? 会えなくなるじゃん? そしたら俺のオカズに困るじゃん。やっぱあの記憶は大事に……」 「するなクソ天パーーーッ! なっ、なるべく早く仕事終わらして会いに来てやっから! ヘンタイっ」 やっぱり土方くんは、ことほど左様にツンデレです。 さと様リクエスト 「ツンデレな土方を無理矢理っぽく犯す銀さん (付き合っている)」 リクエストありがとうございました! やり直し請求承りますm(_ _)m 目次TOPへ TOPへ |