ヒトを呪わば(W副長)


「こりゃまたタチの悪ィクスリを……こいつァ催眠効果がある麻薬でさぁ」
「市場に出回る前に押収できて良かったぜ。集団催眠なんぞされた日にゃ厄介なことになるとこだった」
「どうしやす。このクスリ」
「そりゃあとっつぁんに渡して……ん?」
「どうしやした」
「いや! 何でもねえ、とっつぁんに渡すまで俺が預かっとく。全部寄越せ」
「……まあ、どうぞ」



(これを銀時に、ちょっとだけ)
(イヤイヤイヤなに言ってんだ俺! 職権濫用だろウン、ダメだろ)
(もし銀時に使ったとして)
(させるとしたら)
(イヤイヤ! 頼まなくたってイジメてくれるのはいつものことだし! ンなモン使わなくても)
(でも、もし銀時が俺の言うこと聞いたら)
(どうしよう。何させよう)
(ってダメダメダメ! よく考えろ俺、副長としてそれはダメだ)
(俺のこと、どう、思って)
(いや! 銀時は俺のこと好きだ、好きだからイジメてヒドイこといっぱいしてくれるんだ、間違いねえ)
(けどもし、仮に、あいつが真性ドSなだけで)
(手近に俺がいるだけ、だったら)

「土方副長。どうだった、上手くいった?」
「! あ、ああ、問題ねえ」
「負傷者は?」
「ねえな! うん! 今日は負傷者ゼロだ!」
「へえ。珍しいけど、いいことだ」
「そっそうだな、ははは……」
「……」
「なんだ!?」
「なーんか怪しい」
「!? べべべ別に! なんもなかったけど!?」
「ほんとかなぁ。怪我してねえ?」
「してない! ピンピンしてる!」
「じゃあ、脱げ」
「はっ!?」
「脱いでみろ。怪我がねえか、俺が見てやる」
「いいいい、いらねえ! 後で風呂入るし!」
「ほう。他の男には見せられるけど、俺には見せられないと?」
「そうじゃねえ、けど」
「じゃあ脱げるよな」
「……その前に」
「?」
「これ! 茶でも飲め。なっ!」
「別に喉渇いてねーんだけど」
「今日はホラッ、俺は討ち入りでテメェは通常の見廻りだっただろ! あああ暑かったし! 水分補給ってことで! なっ」
「んじゃまあ……これおめーの飲みかけじゃん」
「嫌か」
「嫌じゃねえけどよ。なんか」
「俺の飲みかけは嫌かっ!?」
「ちゅうしてくれたら飲む」
「ちゅう?」
「ちゅう」
「……したら、飲んで仕事するか?」
「とりあえずちゅーして考える」
「ど、どうせっ! そのまんまヤラシーことすんだろ!」
「そうしたいならそうするけど?」
「う……ちゅーするだけだぞっ」


 ちゅーーーーっ!
 ごくごくごく
 ドキドキドキ


(どうだ? 効いたか)
(わりと即効性あるって話だったが)
(言うこと聞いて仕事するか?)

「銀時……いや、坂田副長」
「ん? なに」
「今日の見廻り、なんか変わりは」
「いいえ。特になにも」
「……報告書。書いたか」
「まだですね」
「先に書けよ。どうせ近藤さんの確認遅くなるし」
「わかりました。硯と筆をお借りしても?」
「おう。使え」
「しばらくお待ちください」

(え? え? 効いてる?)
(なんか素直に……脱げって言ったの忘れてるし)
(『報告書なんか後でも書けるだろ』とか言わねーし)
(結構いい、かも?)
(こいつの書類仕事、早いけど雑だからな)
(え、なんかすげー集中して書いてる)

「坂田副長」
「……」
「坂田、副長?」
「……」

(無視かよ!? そんな集中してんの?)
(ぎんとき、)
(こっち向け)
(ぬ、脱いだら、見る、かも)

「銀時」
「……」
「脱ぐ、ぞ?」
「……」

(くそっ、ほんとに脱いでやる)
(スカーフ取って、と。見てるか?)

「……」

(じ、じゃあっ! ベストも、脱いで)

「……」

(ダメかっ、な、なら! ワイシャツの、ボタン)

「……」

(こっちさえ見ればっ、見、るよな?)

「……」

(ワイシャツ脱いでやる! べ、ベルトも、抜いて)

「……」

(あ……っ、なんか、ベルト、抜いただけで……勃っちゃ)
(銀時っ、見て)
(もう書類いいから! こっち見ろよぉ、ぐすん)
(ズボン、下げるぅ)

「ぁ、濡れ、ちゃっ」
「……」
「さかた、ふくちょぉ」
「……」
「なあっ」
「……」
「ぎんときぃ。パンツ、濡れ」
「……」
「あ、触り、たいっ」
「……」
「さわ、って」
「……」


「もお、報告書っ後にしてぇ……! さわって! なあっ、こんな勃っちゃっ……ぐすっ、触りたい! 触って」
「……」
「ねえっ、こっち見てぇ! ぎんときっ全部脱いだ! 見て、怪我してねーか調べてぇ!」
「……」
「ぎんときぃ! お願い、おれっもう……さわっ、ちゃう」
「触っちゃえば?」
「! さわ、って、いい?」
「しょうがねえな。特別にさせてやるよ。公開オナニー」
「あ……っ、はず、かしいっ」
「ハズカシーかっこ。そんなに脚広げてよ」
「あ、ああっ、キモチイ……っ、んあ!」
「そうじゃねえだろ。腰は前に突き出すって教えたよな? ケツ穴見えねえよそれじゃあ」
「ああッ、こう? 見、てっ、ぎんときッ」
「坂田副長」
「……はぁッ、ぁ……え、」
「俺仕事中なんで。『坂田副長』で」
「さかた、ふくちょお! おれのっおしりのあなっ見れくらはいぃん、あう!」
「どんどんやっちゃって? 俺まだ仕事残ってるし」
「やっ! やだぁ! 仕事、後にして……」
「だって土方副長がさぁ。先に仕事だっつーからよ」
「いいっ、もういいから! 先にっ、おれを、食べて?」
「いやー仕事始めちゃうとさぁ。筆止まんないんだよなぁ」
「さかたふくちょぉ……ん、とめてっ、報告書あとでぇ」
「締まりのねえ股だな土方副長。ほらよ」
「ああああ! 書いちゃだめぇぇ! それっ、おれのおちんぽぉ! 筆、がっ、こしょば……あっ、ひああああ! だめぇぇええ! 筆で出ちゃ、」
「出せよ淫乱。これから毎日、テメーがせーえきぶち撒いた筆で書類書くこと想像してみろ」
「ああっ! あ、ねっさかた、ふくちょっ」
「なんだ淫乱副長」
「俺のこと、好きっ? すき、だからっ、ぁはん! すきだから! いじめる……っ?」
「当たりめーだろ。好きでもねえヤツ虐めるほど変態じゃねえよ」
「……! ああああもうだめ、書かないで、やめてェェエ!出るっ筆でイッちゃうぅぅう!」




「あ、沖田くん。さっきはアリガト」
「飲まずにすみやしたかィ」
「ふふふ、あいつ不自然なんだもん。茶に混ぜたのバレバレ」
「旦那が来る前はけっこう腹芸得意だったんですがねィ。で、言いなりになりやしたか」
「そりゃもう。アレもコレも」
「どうやって飲ませたんで?」
「カンターン。チャッと口ん中放り込んでキスして飲み込ませただけだよ」
「旦那は茶ァ飲んだんですか」
「飲むフリに決まってんじゃん」
「でも、土方さんの口ン中にクスリあったんですよねィ」
「そうだね」
「ちゅーしたら旦那の口にも入りますよね?」
「……そうだね」
「旦那には効かなかったんで?」
「……」


(そーいや土方のやつ、いつの間に脱いだんだ? 俺いつ筆なんか持ったんだろ)



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坂田副長にも効いてますた。

くるみ様リクエスト
「原作かW副長で、
[土方さんが手に入れた、催眠術効果のある物を
銀さんに食べさせて(飲ませて)、
言う事を聞かせようとしますが、いつの間にか
土方さんが食べて(飲んで)いて、銀さんに、
あやつられています]
←銀さんは、その物を知っていても、
知らなくても、エスカレート」

リクエストありがとうございました!




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