キモチくなろう!


「なあ、あれ買おうぜアレ。ブーーンてなって当たるとキモチイイヤツ」
「却下」
「なんでだよ!? キモチくなれんだろ!」
「今で充分だ。そんな来ねえし」
「来ればいいじゃん。そんで活用しろ」
「要らん」
「ちぇーーーっ、ノリ悪ッ! こういうときは『俺も一緒に選びに行くよ銀時』って言うんだよ! 言えよ」
「言うかボケ」
「あぁ? んだよ久しぶりに会ったんだからそこは言っとけよ。財布のヒモも緩めろよ俺はお前のパンツのゴムを」
「うぜーーーっ、緩めんな! ゴム伸びる! なんで俺の財布だよ!? テメェが出せアホ!」
「出せねえから言ってんだろ察しろよ優しくねーな。たまにはなけなしの優しさを見せてみろ」
「別に意地悪くもねえだろ! 極めてフツーのことだろ、テメェの欲しいモンはテメェの金で買え」
「だ、か、ら! 金ねえの! そんでもって土方くんもキモチくなれるモノだから買えっつってんだよわかんねーヤツだな!」
「今のまんまでいいっつってんだろ! 俺は! 今の! まんまで! 充分なんだよ!」
「力説することないよね!? キモチイほうがいいだろ自分に素直になれ」
「百万歩譲ってキモチイとしても! 俺は使わねーっつってんだ! あんま来ねえから!」
「来ればいいだろ! 来たら使ってやるよブーーンって! そんなに来たくねーのかよ、ああそうですかそういうことですか」
「そうは言ってねえだろ……ンなモンあっても俺は要らねえっつってんだ」
「来たくなるって。天国見せてやる」
「アホかァァァア!? 今すぐあの世に旅立て!」
「ブーーンってキモチくしてやるって」
「要らねえ! 今より酷い目に遭うの目に見えるわ!」
「ブーーン、ブーーンしてさぁ。サワサワって。最近のはキモチイように勝手にいろいろやってくれんだってよ、見るだけ見に行こ。何なら使ってみよう、店で」
「なんでだアァァ!? 店先で何を試す気だ!?」
「そりゃあ土方くんの首筋とか胸元に、ブーーンと」
「テメェのカラダで試せばいいだろ!?」
「カラダで試すだって。やっぱ気になってんだろイヤラシイ」
「テメェの頭はそればっかりか!?」
「なんでそんなに頑ななんだよ。いいだろ、稼いでんだろ、夏のボーナス出たんだろ」
「ボーナスは俺んだ! テメェは余計なこと考えらンなくなるまで働け!」
「ふざけんな人を無職みてえな言い方すんな! 働いてるわ」
「ごく稀にだろうが!? 毎日決まった時間に働いてみやがれ! んでぐだらねえこと考えんのやめろ!」
「くだらなくていいのかよ、おめー昨日だって文句言ってただろーが! 俺はちゃんと聞いてっからな」
「……! それは」
「もっと、とかもう我慢できない、とか! だから改善策を講じようとしたんだろ、銀さんの優しさだろーが!」
「ぜんっぜん優しくねえよ!? その先が目に見えてんだよ!」
「ほうほう。どう見えてると?」
「……」
「キモチイの好きだろ? もっとキモチくなりてえだろ? ん? ん?」
「うぜーーーっ! 変態!」
「おめーがな!」



「銀さん……僕たちもいるんですけど……」
「暑苦しいアルこの変態どもが」
「だから! クーラー買ってくれよォォオ! ブーーンて、キモチくなれんだろ! サワサワ涼やかな風がくんだろーが!」
「テメェで買え! それかもっとかき氷買ってこい、マヨネーズもな! ここんち暑くて身動きすっとすぐバテるんだよ! あァ!? テメェが余計なマネしなきゃ俺は快適なんだよオォォォ! 下手に涼しくなったらテメェがしつこく……あああああ! ガキの前で何言わせんだ死ねクソ天パァァァア!」



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今年も万事屋にはエアコン入らず!

ゆう様リクエスト
「原作銀土二人にとっての幸せな日常の王道、
ケンカップルでバカップル」

しょーもなっ!
リクエストありがとうございました!





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