2015/02/11 00:06
はいお待たせ(?)続きですよー

はいはい!
ちょっと遅くなりましたが続きでございます。
うん。偏頭痛で寝てた。すみません。

ところで、この日記に気付いている方、どのくらいいらっしゃるんですかね?
まぁ、見つけた方だけの特典って事で(笑)
ああ、はい。
分かってます。分かってますよ。
誕生日の続きも、きちんと書きますよー!!

ではでは、よろしければどうぞです。


↓↓↓




高校の生徒として潜入するということはつまり体力勝負であると、綱吉は改めて実感した。
(おじさん、高校生のパワーに圧倒されちゃう…)
既に涙目だ。
それは食事の時間のこと。
食堂があると聞いてやってきはいいが、そこはまさに戦争だった。
(炎真たちを探しだす前に、俺が餓死しなきゃいいんだけど…)
威勢よく食堂のおばちゃんたちに注文を飛ばし、争奪戦に勝利し食料をゲットしていく学生たちを綱吉はただぼんやりと見つめることしかできない。
特にここ数年、上げ膳据え膳が当たり前の日々を送っていた綱吉が高校生たちの圧倒的パワーについていけるはずもなく、現在持っているトレーの上には湯呑しか乗っていなかった…
(ダメだ、この中に突入して生き残れる自信がない)
むしろ潰される…
ていうか、怖い…
危険を感じた綱吉は湯呑だけが乗ったトレーを持ったまま逃げるように踵を返そうとした…その時だった。
「お兄ちゃん大丈夫?僕が取ってきてあげようか?」
不意に背後から声をかけられた。
「わっ!」
思わず声を上げる。
声をかけられるまで、その存在に全く気付く事が出来なかった。
振り向けばそこには、今日一日で見慣れた金色の髪。
「いや、平気だよ、英都(えいと)。それに、今日はそんなに食欲は無いし」
ヘラリと笑ってそう答える。
そこに立って居たのは、例のジョットの生き写し。
名を、桜野英都(さくらのえいと)と名乗った。
見た目が明らかに日本人ばなれしているのに名前があまりに日本人らしい。
そこにやはり違和感を持ったが、それ以上はまだ何も聞き出せずにいた。
「ところで、そのお兄ちゃん呼び、どうにかならないかな?」
英都の持っているトレーには、美味しそうなハンバークがドンと乗っている。
熱々の湯気を上げているハンバーグに萎えていた食欲が少し刺激されたが、
「ええ?だって、お兄ちゃんはお兄ちゃんでしょう?」
英都のその発言で、再び食欲は失せた。
「だっておじさんがそう言ってたよ?」
そして二言目にはそれだ。
真っ直ぐな目で、そう答える。
まるで、そのおじさんとやらを信じ切っている目だ。
(困ったな…。それ以上を聞き出したくても、さっきからこの繰り返しだ…)
綱吉は今日一日で何度かそのおじさんについて英都に尋ねたが、英都は「おじさんはおじさんだよ」としか答えず、それ以上が無い。
綱吉には自分の正体を明かすなと言われているのか、それとも、本当にそれしか知らないのか。
英都の表情からは、まだ何も読み取れないでいた。
(朝から何も進展がないなんて…リボーンに怒られる…)
何をやっているのだと、今にも怒号が聞こえてきそうだ。
いや、実際にそれと同様の厳しい視線はひしひしと感じている。
ほら、食堂の入り口に…
鬼の形相(綱吉にだけ)のリボーンが仁王立ちでこちらを見ている…
怖い。
とても怖い。
(そんなに言うなら助けてくれよ!)
綱吉は声には出さず口の形だけでリボーンにそう訴えるが、リボーンは「お前がなんとかしろ」の一点張りだ。
そう言われてしまえば自分でなんとかするしかない。
(だいたい、なんでいきなりお兄ちゃんなんだよ…。年齢がばれたのかと思ってひやひやしたよ…)
僕、席を取ってくるね!と元気よく集団の中に飛び込んでいく英都の背中を見送り、綱吉はフッと一度息を吐くと、今朝の出来事を思いだしていた。

綱吉が教室に通されて始まったHR。
突然、綱吉をお兄ちゃんと呼んだ英都に当然クラス中が声を上げた。
だがそれは綱吉も同じだった。
手紙で挑発してくるほどの人物だ。
綱吉が来ることは事前に知っているだろうと思ってはいたが、なぜいきなり「お兄ちゃん」なのか。
突然の事に目を白黒させていると、
「あ、いけない。おじさんに口止めされてたんだった」
すぐに英都は思いだしたように口を押えて席に着くが、それで事態が丸く収まるはずがない。
「なに?なんだよ英都、お兄ちゃんって!」
「ていうか、そっくりじゃね!?」
「でも髪の色とか違うよね?」
「一卵性の双子とか!!」
勝手な憶測が教室内を飛び交う。
綱吉はどう対応すればいいのかわからず、とりあえず英都の方を見た。
すると、
「うん。僕とそこにいる綱吉君はね、兄弟なんだよって僕のおじさんが言ってたんだ」
言ってはいけないと口を押えていたはずの英都が、バレたならいいかとばかりにクラスメイトに話し出した。
だが綱吉にしてみれば寝耳に水だ。
もちろん綱吉に兄弟はいない。
家光が他に子供を作っていなければ…の話にはなるが、あれだけ奈々溺愛の家光の事だ。
その可能性はまずないだろう。
何より、いくら沢田家が直系の血筋であったとしても、彼は「似すぎて」いた。
遺伝子などのレベルの話ではない。
それはまるで、作り物のように感じた。
(作り物…?)
ふと、脳内に浮かんだその言葉に引っかかりを覚える。
だが、それを深く考える前に、
「君に会えると聞いて、とても楽しみにしていたんだ」
英都は席を立つと、ニコリと微笑んで綱吉の傍にやってきた。
「会えて嬉しいよ、お兄ちゃん」
そうして差し出された右手に、綱吉は己の右手を重ねる。
(冷たい…)
その手は、まるで血が通っていない人形のように、冷たかった。


(中略)


「それで?結局一日何も聞き出せず仕舞いか…」
マンションに帰宅すると、なぜかリボーンの方が一足先に戻っていた。
生徒より先に家に戻っている教師なんて、普通はありえないだろう…
胸の内で呟いたつもりでいたその台詞はしかし、バッチリとリボーンに聞こえていたらしい。
「ふん。そんなもん、俺様にとってみれば簡単なことだ」
「またどうせうまく言いくるめてさっさと帰ってきたんだろ」
「要領がいいと言え」
「物は言いようだよね」
「ったく、お前最近可愛くねぇぞ」
「どうせ俺は可愛くないですよーって、わっ!!」
むすっと頬を膨らませたまま制服のジャケットを脱ごうとした綱吉だったが、その前にリボーンによって動きを止められた。
片腕を取られ、そのまま腕の中に抱かれたかと思うと、近くのソファーに押し倒される。
「リボーン?」
こんな場所で転がっては制服が皺になってしまう。
言いかけた綱吉の唇は、リボーンの唇によって塞がれた。
「なんだよ、いきなり…」
「ツナが生意気なのが悪い」
「なにそれ…」
「ようするに、欲求不満なんだろ?」
「は?」
ニヤリと笑われた。
何を言っているのかとリボーンの股間を思い切り蹴り上げてやろうとしたが、察しのいいリボーンの手によって抑え込まれてしまう。
「しばらくご無沙汰だったしな。いいだろ?」
「よくないよ!だいたい、明日も学校があるじゃん!」
「そうだな。ツナの制服姿、なかなか似合ってるぞ」
「誰のせいでコレを切る羽目になったと思ってるんだよ」
「いいじゃねぇか。見たかったんだよツナの制服姿。まぁ、見たら見たで乱したくてたまらなくなったんだがな。今日一日ずっと我慢してたんだぞ」
どれだけ校内で脱がせたくなったことか…
耳元でそんな事を囁かれ、綱吉の頬が一気に赤く染まった。
「やっぱり変態じゃん」
「変態結構。我慢した俺にご褒美をくれよ。ボス」
「コスプレプレイがお望みですか、先生」
「ああ」
「バーカ」
呆れた息を吐きながら、綱吉はリボーンの頭を両腕で引き寄せ、改めてキスを強請る。
「可愛い生徒の体力、あんまり削らないでくれよ?」
高校生のパワーはやはりついていくだけで一苦労だ。
「努力はする」
そう言って笑うリボーンの顔は、いつもの嫌味を含んだようなものではなくて。
綱吉の心を安心させて、一日の疲れを癒してくれるような、そんな笑顔だった。

(続く)

はい。
とりあえずここまで…って、あれ?
黒幕までいけなかった…よ。すみません。
今回書きたかったのは英都の登場と、綱吉君が高校生のパワーに圧倒されるシーン。
そして先生とのコスプレプレイ(笑)
まぁ、中途半端になってしまいましたけどね。
台詞で誤魔化した感がひでぇ…
すみません。
さて。次回は急展開の予定です。
リボーンのターンに入るよ。
忘れがちですが炎真たちは無事なんでしょうか。
いちゃこらしている場合ではないですよ、二人とも!!←させてるのはお前だ
それにしても…
短くてもけっこう行けるものだね!
もしかして、このくらいで丁度良かったりします?
僕的にはまぁ、手抜き感満載なんですが…
ていうか、この書き方が癖になったらどうしよう…
だがこれはこれで、早く書く練習にもなっている…!!

でもここまで書くと、きちんと肉付けして書き直してノベルのページにアップした方がいいかなぁとも思うようにもなってきましたよ…
どうしようかな…
でもこれはこれで、このままの方がスピード感もあっていいような、そうでもないような…
ううーん…

まぁとりあえず、また次回です!!





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