Play○○?
「なぁ、日向。もしも俺が同じクラスだったらどうした?」
「どうもしない。」
はぁ?と伊月は顔をひねらせた。
ちゅるちゅる、と紙パックの牛乳を吸う日向。
「いや、もっとうれしいとかないのかよ?」
「だから、当たり前にうれしいからどうもしない。」
確信犯だろうか、思はず自分の顔がほてってしまうのがはずかしい。
伊月はぷい、っと窓の外をみた。
日向が、どうしたんだよ、と言ってきたが顔のほてりがさめるまでは無視だ。
「じゃぁもし・・・俺がバスケやってなかったらどうした。」
唐突に日向が聞いてきた。そんなもの突然聞かれても困ってしまう。
突然スケールの大きな話になってしまった。なんだか一種の別れ話みたいだ。
「・・・ぶ。」
「は?」
「バスケやってなくても大丈夫・・・」
はぁ?とまた日向が聞き直してくるので、面と向かって言ってやる。
「 バスケしてなくてもきっと俺はお前にほれてたから大丈夫だってんの!」
だん、と机をたたき伊月はそのまま机に顔をよせた。
上から日向のありがとよ、という声が聞こえた。