Good night?



「おーい。」
「・・・無理です〜・・・あぁ〜・・・」

日曜日の昼下がり。
部活は午前で終わり、やることもないから、と言って伊月は日向の家にあがりこんでいた。
最初はベッドに座り、人の本を読み漁り、うるさく話しかけてきていたが、気づけば伊月は夢の中。

「あのなぁ、ここ俺のベッド。わかる?」
「・・・眠い・・・おやすみ。」

伊月は半分目をあけたかとおもうと、すぐに布団にもぐってしまった。

日向は困ってしまった。
時刻はすでに3:30。このまま何時間も寝られてはたまったものではない。
明日は月曜日。自分だって疲れているのだから多少昼寝はしたい。

しかしどうすることもできず、日向はベッドの横に座り、伊月の顔をのぞきこんだ。
(コイツ・・・髪の毛サラサラだな・・・)

スポーツをやっているとは思えないようなサラサラの髪の毛。
思わず、じっと見つめてしまった。

「んー・・・・・・あ・・・」

ごろごろごろ

どんっ!!!

「・・・痛い。」
「それは俺が言いたい!」

伊月はごろごろとベッドから転がってきた。
伊月の寝顔を見ていた日向はまきこまれ、ベッドの下に二人そろって転落。

「なんでベッドから落ちるんだよ!」
「わりーわり。俺ん家布団だから。」

そういう問題かよ!?とツッコみをいれたかったが、半分まだ夢の中な伊月にツッコんでも効果がなさそうだったので、やめておいた。

「もーゆるさねぇ。そんなに寝たいなら・・・一緒に寝てやるよ。」
「え?」



そう言って日向も布団にもぐりこんだ。





(せまいんだけど。)
(ここ俺の家!!わかれ!!!ダアホ!)






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