Good Bye good bye goodbye...



カラン・・・

「あ。」

授業中、リズミカルにシャーペンをまわしていた勝木の手からシャーペンがおちた。
ころころ、と転がり斜め前の席の八芝の下にまでいってしまう。

「はい。」
「ありがとよ。」

自分の足下のシャーペンに気づいた八芝は『あ。』と声をあげた持ち主、勝木にシャーペンを渡す。
勝木も受け取り、シャーペンの上の部分をノックした。

(・・・ん?)

なんだか妙な違和感。

芯はでるがなんだか変な感じ。

とりあえず、黒板に書いてあることをノートに書く。

ガリガリ

カリカリ・・・

ポキッ


(あー・・・)
少し長くだしていたので、先が折れてしまった。しょうがなく、またノックをする。

(・・・あ!)

シャーペンについている消しゴムがない。
先ほどの違和感はこのせいか、と心でつぶやく。
どこにいったんだろう、とあたりを見回してみるが、小さいものなので見つからない。


キーンコーン・・・


消しゴムをさがしているうちに、授業が終わってしまった。はやく見つけねば、誰かに蹴られる。
ノートもまだ半分ぐらいしか書いていないのに、勝木は地面にしゃがみこんだ。

(八芝の方、八芝の方・・・!)

「お前さぁ、俺の机の近くで何やってんの?」
「あ・・・あー・・・」

八芝の机の真横にしゃがみこんでしまい、少し迷惑そうにこちらを見る八芝と目があった。
どうしてか、といきさつをとりあえず話す。


「あきらめろ。」
「え!?」




(さよなら俺の消しゴム!)
(そんなに大事なのか?)
(あれ結構便利なんだぜ!?うわーショック・・・あきらめろとか言うなよ馬鹿・・・)
(見つけたら言ってやるよ。)






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八芝はクールというか淡白。決して冷たい訳ではないんだけどね。


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