During study?
ケータイの着信音がなった。
時計を見ると、勉強をはじめてから結構な時間がたっている。
(誰だ・・・)
日向はイスから立ち上がり、ベッドの上におかれていたケータイに手をのばした。
『From:伊月
日向、ヒマ。ってか勉強わかんねー』
伊月からの単調なメール。
『ヒマっていってる暇があったら勉強しろ。』返事をうち、さっさと送信してやる。
30秒ぐらいして返事がかえってきた。
『勉強教えてーじゃぁ。』
『無理。俺もいっぱいっぱい。
てかお前そんなに頭悪くねーじゃん。』
『えーひまひまひまー死ぬ・・・』
はぁ、と日向はため息をついた。
だからどうしろと、としかいえない。
『だから、何。俺も勉強していい?』『あ、それは困る。だって俺。』
変なところで文章をきるな、気になる。
日向はそう思い、ケータイを握り締めた。
が、なかなか返事がこない。
そのかわり、窓の外から「日向ー!!!」と呼ぶ声が聞こえた。
(きちゃったー)
(だアホ。)