Glasses


カツン。

「ん。」

何も考えずにキスをすると、こうなる。
お互いの眼鏡がぶつかるのだ。

「なぁ、眼鏡邪魔じゃね?俺コンタクトにしようかな・・・」
「いや、俺は眼鏡のお前がいい。」
「あっそ。じゃぁコンタクトは保留だな。」
八芝が勝木の眼鏡に手をかける。
少し目からずらしてやる。

「ほら、これでもうぶつからねーよ。」
「でも俺はお前の顔が見えない。」
今度はカツンという音はならず、自然にキスをすることができた。


「いやでもやっぱり俺はお前の顔がみえねーとヤダな。コンタクトにする。」
「やめろって。」
「じゃぁどうすんだよ。」

「・・・まぁ・・・これはこれでいーんじゃねーの。」




(じゃぁそういうことにしといてやるよ。当分この眼鏡でいる。)
(俺、お前のその眼鏡好き。)
(俺もお前のその赤ブチ、前の紫もよかったけどな、好きだぜ?)



眼鏡があっても、素敵なキスを。







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