▽最初に比べて、(神刻)


「は?だから、しーだろ!」
「違う!ツェーだ!英語じゃないって何度言えばわかるんだよ!」

は?CはCだろ!C以外のなんでもねーよ!と神峰は暴れる。あぁあんまり暴れるな、楽譜が…
「あっ、」
ほら、言わんこっちゃない。神峰の上に広がっていた楽譜はばさばさと下に落ちてしまった。
「あーワリィ。拾うわ。」
「もう…ここ僕の部屋なんだからさまったく…」
散らばった楽譜を手分けして集める。
神峰は努力のかいあってか、かろうじて楽譜は読めるようになってきた。
まぁEs管とかB管は読めてないけど。それにしても進歩したものだ。
神峰は中々理解しない。大変だ。それこそ心が折れそうになる。

散らばっていた楽譜もベッド脇の1枚を残すのみとなった。
「あ、」
「あ…ワリィな。」
神峰の手と僕の手が重なる。
なんだこのどきどきした感じ。初めて会ったときだって腕をつかまれたじゃないか。
なのに。なのに。なんだ、この胸が張り裂けそうな感じ。

「あのさー…」
「…あ、何?」
神峰に話しかけられ、ようやく我にもどる。集めた楽譜を机の上で整頓し、渡してやった。
渡す際、軽く爪が触れるのにも先ほどを思い出しどきどきする。なんだってんだいったい!


「で?何?」
「いやなんかお前の心、裂けそうだぞ?恋してるみたい。」




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神峰はきっとわかってて言ってるに違いない!
私は刻阪が好きです!おかえり!
てか神刻でよかったのかな?

2012.10.13